2009/09/23

絵画の中の植物/楢の小枝とドングリ


 京都市美術館に開催中のルーブル展(6/30〜9/27)を観に出かける。朝一番でゆっくりと観ようと出かけるがすでに長蛇の列(8時30分時点)、幸い早期開館でさほど待たずに入館。絵画を観るのは好きだが、実際はセンスも知識も乏しい僕は、いつも絵画の中に描かれている植物を観ることにしている。今回の展覧会で一番印象に残ったのが、「大工ヨセフ」(ラ・トゥール 1642年頃)だったがこれには植物の生体(木材だけ)は描かれていない。植物がはっきりと特徴的に描かれていたのが「エスランの聖母」(シモン・ヴーエ 1640~1650年)だった。聖母が幼児のキリストを抱きその右手で持っていたのが楢(なら・オーク=OAK)の小枝。葉の形はイングリッシュオーク(英国ナショナルトラストのシンボルマークになっている樹木)に似ている、まだ緑色のドングリが4個ついている。だから絵が描かれたのはちょうど日本の今の季節(9月)のようだ。なぜ聖母が楢(オーク)の小枝を持っているのか? これは小枝を振って赤ん坊のキリストをあやしているようでもある。紀元前から現代に至るまで世界中でもっとも生活に密接だった樹木が楢とも言われている。ヨーロッパの古い教会の構造材も楢材だった。他の風景画にもあきらかに楢であろうと思われる樹木や楢林が沢山描かれていた。17世紀当時ヨーロッパで人々の生活に欠かせない樹木であったことは確かなようだ。こんなことを思いながらもう一度「大工ヨセフ」観ると、ヨセフが加工していた材木が楢の木に見えてしかたが無い。いや絶対に楢(オーク)の木以外ありえないと思ってしまう。
インターネットで「楢」を検索して興味深いものがあった「ユダヤ( Judaea)のことを「楢太」とも書く」(ただしその根拠は記載無し)。キリスト教のことはほとんど知らないが、楢との関係をすこし調べてみることにする。写真は、購入した絵葉書より。2009/09/23

考察その1:キリストが生きた時代、生活のさまざまな場面にオーク(楢)が使われていた。家具、薪、樽(たる)、建築部材、そして大きい物は造船用材まで。だからキリストが処刑された十字架の素材もオーク(楢)が使われたことも十分考えられる。とすると聖母マリアがオークの小枝(しかもドングリ付き=種)で幼児キリストをあやしている・・・なんともキリストの将来を予感させるシーンではないか。(2009/10/11)

2009/09/11

紅そばの風景づくり


 蓼科(長野県)・八ヶ岳山麓のそば栽培地の沿道を「紅そば(赤い花のそば)」で「風景つかい」をしようと言うプロジェクトが始まった。「風景づくり」ではなく「・・・・つかい」、すでに優れた風景が広がる、ここの風景をもっと魅力的にしようとするもの。現在、信州・蓼科高原そば資料館・研究センター(右側の「つながり」でご覧下さい)で開催されている「そば講座」の参加者の方々に手伝って頂き「看板づくりワークショップ」を行なう。協力を蓼科八ヶ岳自然学校の方々にお願いする。唐松の丸太を板に製材し(これは製材所に頼む)、板の形を整えたり、表面のヤスリがけもした。次に墨で書いた文字を板面に写し、彫刻刀で彫り込む。2日間、時間に応じて参加者が「彫刻刀」を「バトン」がわりに文字を彫り込んだ。出来上がったものは、一文字ひともじ、参加者の個性が表れなかなか良い出来となった。後は文字部を白い塗料で書き、まわりを焦げ茶色に塗装をかける。9月27日には「紅そば」のお祭り、それまでに沿道にサインとして建て込む予定。延べ20人近い参加者のお陰でいい看板が出来そうだ。感謝。2009/09/06 @蓼科

2009/09/02

八幡山に天狗を探せ

 今日は、「八幡山に天狗を探せ!」の本番。40名近い参加者の子ども達と竹林の中の広場に天狗の巣を作り・天狗話を聞く。まずは「て・ん・ぐ・や・ま」を一人一言、これで五班の出来上がり。さっそくそれぞれ天狗の巣作り。我が班「ま」は8名、「本当に天狗は来るの?」と一緒の班の子ども。そんなこともいつしかどうでも良くなり、自分たちの巣作りに熱中・集中。背後で繰り広げられる他班の完成の声や音楽・・・誰もがついつい振り向いてしまうが、巣作りの手は止まらない。時間切れも含めて五班全部の巣が出来上がった。すごい、同じ素材を使いながらも、どれも違う構造を持つ。そこで「小暮天狗」(京都橘大学)の「天狗話」、巻物でするすると民話、妖怪、歴史、芸術・・・が展開。その内容はけっして簡単ではない、むずかしい漢字も多い・・・しかし、誰もがお話に巻かれてしまった?(きっと巻物は太くなったに違いない)天狗の巣作りも天狗話も理屈でなく、全身で面白く楽しめるから。ここでは、これをしたから云々の特典も成績はない、個人個人が自分の判断と発想で自分がすべきものづくりが楽しめた。理屈ではない、これでなくては面白くない。今まで、竹林に空いた広場がすっかり「天狗村」となり、周囲を見渡せば垂直に伸びた竹林を背景に、水平や斜め向いた竹、アーチを持った屋根など同じ竹が作り出す違う線がおもしろい、くわえて小暮先生の朱色の上着に子どもたちの赤い帽子が緑にアクセントを付ける。竹林と天狗巣、そして40数名の天狗達。天狗話の間に空が発した不思議な音・・・。ふと思い出した「天狗は来るの?」この時、天狗は子どもたちそのものだった。風ともなって野山や町を駆け巡る・・・時には想像を絶する音を出す、時間を飛び越す、まさに。竹林に生まれた新しい風景はものすごく魅力的だった。天狗は野山を駆け巡る・・・残念だけど今日の巣は片付けよう。天狗村が無くなった竹林広場はもとの何も無い空間に戻ってしまったが、不思議なことにすごくいとおしく魅力的な場所に思えてきた。すべては今日の数時間の出来事とは思えない・・・天狗は「時空を自由に駆け巡る」・・本当のようだ。天狗の「狗」は「狐」という意味もあると言う、今日ばかりはほんとに騙されたのかもしれない。多くの天狗に感謝。
 緑の環境に何かをくわえ・何かを差し引く、その少しの行為により、一段と魅力的な環境を創る・・・これはまさに「庭づくりのこころ」だ。
 写真の一番下が我が「ま」班の巣、八人の手で創り、八本の柱が全体を支えるから「八幡山天狗八つ手坊」と名付けられた。
Photo:2009/08/30 @八幡山、近江八幡




2009/08/24

天狗の巣

 今年も始まったボーダレス・アートミュージアムNO-MAの地域交流事業(注1)。初日は今週8月30日。昨年までの「まちの木霊」、「八幡堀のカッパ」につづく「神様三部作」の最終編。今年のテーマは「天狗を探せ」、はたして現代に天狗は生存しているか否かはともかく八幡山に天狗を捜す。八幡山の天狗さまにお話を聞こうと言う試み。お話を聞くには、それに相応しい場所が必要である。さっそく会場の竹林に「天狗の巣」の試作を行なった(注2)。周辺の竹を伐採し、それを素材に直径2.5mほどの巣を造る。出来上がりが上の写真、すべて竹が材料、その他のものは一切なし。なかなかの出来栄え、不思議なことに簡単な囲みだけなのに中に入るとほっこりする。これが住処と言うものだ。たった少しの材料でも結界があればそれが家となり庭となる。はて?この竹の住処(巣)どこかで見たことがある。子どもの頃に友達と作った「基地」にも、最新のドーム型テントにも似ている。いやいやマレイシア半島の森奥に暮らす「オラン・アスリ」の家、ボルネオ島やパプアニューギニアなどなど熱帯の森にすむ原住民の狩り小屋やイヌイットのイグルー(雪洞)、アフリカの土の家、モンゴルのパオ・・などに素材の違いこそあれとてもよく似ている。自然の中で入手出来る素材を利用することは、違う環境の中においても自ずと同じ様な構造体(経済的、力学的、合理的な)になるんだなと思った。現代の最新の建築もテントも、結局この構造を超えてはいない。しかし、そしてそのミニマムアートとも言える構造体を生み出した原住民の多くは、近年の地球規模で起っている環境の急激な変化の中で耐えている。ひょっとするとカッパや天狗は日本の一原住民だったかもしれない。彼らの暮らしや造形はミニマムアート、アースワーク・・・まさにそのもの。たして天狗さまは現れるか! 
 自然生態的な視点から天狗を探ると、山に住まう鷲・鷹の存在が浮かび上がる。確かに霧の中にたたずむ鷲・鷹の姿は天狗をイメージさせる。さて八幡山ではオオタカの飛翔を見たことがある、小天狗ぐらいは現れてくれるだろう。
注1:右の「つながり」をご覧下さい。注2:所有者・管理者の許可を得ています。

2009/06/18

庭を旅する/第五歩 京都御幸町教会 ★★★★☆


 今回は京都御幸町教会を紹介。本教会はヴォーリズ氏による設計、1913年(大正3)建造、現在は京都市文化財建造物に指定されている。ここの庭の改修設計を約10年前に行なった。この時にはザクロ古木の移植、庭石や石張りをそのまま補修して残し、レンガ塀の移築、町に開放した前庭・・・と小さな庭ながらいろいろと試みをさせて頂いた。ザクロ古木の存続に関しては予算の条件もあり伐採の危機もあったが、施主には「伐るなら仕事を降りる!」とわがままを通させてもらった。ザクロは、その後見違える様に元気になり、京都市の景観木に認定を受け、今年もたくさんの花を咲かせてくれた。建築家にとって建物が文化財なら、造園家にとっては建物と同時期に敷かれた石畳が文化財であり、樹木が文化財である。文化財を修復・復元すると言う事は、そのものが生きた環境を修復・復元すると言う事だと思う。ザクロを移植した後、近くを通ったお年寄り女性が「小さな頃、この木に登って叱られた。この木が残って良かった。」と話された。この時、見栄えの悪い弱った古木がやっぱり教会と同じ時代を生き抜いて来たものと判った。小さな前庭だが、前を通り度に今もいろいろなことを教えてくれる。今回は手前味噌で★四つ。【2009/06/17】
礼拝堂内部の見学は可能、ただし事前連絡が必要。
連絡先:日本キリスト教団 京都御幸町教会(075-231-3441)
所在地:京都市中京区御幸町二条下ル山本町 

Photo(上)教会前庭全景、右がザクロの古木、車止めは当時の門柱を再利用
Photo(下)昔の門扉の記憶をとどめる敷石

2009/05/31

ご自由にお取りください

 ボーダレス・アートミュージアムNO-MAの地域交流事業の打合せ・下見で八幡山を歩く。某有名和菓子屋の裏にある幸福神社で待ち合わせ。近くの民家の物置窓にこんな張り紙を見つける。「右の大きな木は月桂樹(ロリエ)です。ご自由にお取りください。」みると確かに物置の右奥に月桂樹があった。「取るな、触るな、踏み込むな」という看板が目につくご時世で、こんな張り紙を見ると嬉しくなる。さてそこで、月桂樹の葉の保存方法を書きます。月桂樹の新芽や柔らかな葉は使いません。硬くて(十分成長した)きれいな葉(虫食い等無い)を選びます。月桂樹は常緑樹(一枚の葉っぱが木に付いている期間が長い)なので葉の表面がけっこう汚れています。葉っぱをよく水洗いします。この時、葉を折らない様に裏表丁寧に洗います。ザルで水を切って、今度はペーパータオルなどで裏表をふき、水気を取ります。(けっこう汚れが残っています)。水気がとれたら、ザルに入れてそのまま冷蔵庫内で数日間乾燥させます。乾燥したら大きさ、裏表を揃えて空き瓶に保存しましょう。これでいつでも料理に利用出来ます。【2009/05/31】

2009/05/27

斑入りのアオキ

 1ケ月ぶりの植物園。平日なのに来園者が多く驚く。ちょうどバラの季節の為だろう。やっぱり人が多い時は静かなコースを歩きたくなる。ゆっくり歩いていると普段気づかないものに出会った。椿の木陰にあった「アオキ」。一見、普通の斑入りアオキだが、2タイプの斑入り葉が同じ株元から出ている。葉っぱの付き方が大雑把で、暑苦しいイメージのアオキもこうやって見るとなかなかいい感じだ。特に左の中央が黄色のタイプは美しかった。

2009/05/22

雨のホスタ




 庭のホスタ(Hosta 和名:ギボウシ)もすっかり大きな葉を茂らせてきた。この季節の雨はななかな良い感じ。水滴がホスタの葉状に奇麗な文様を作り出す。小雨の中、いくつかのホスタを見ていて気づいた・・・銀緑色系の種類ほど表面張力が強いのか水滴がきれいな形になっている? 葉の銀緑色は、陽光が葉の表面の細毛(?)に反射して出来る色味なのかもしれない。日本で庭(ガーデン)と言うと花ばかりのイメージを持つし、実際に一年を通して花モノばかりを使う。そんな庭を見ると僕はいつもくたびれてしまう。やっぱり葉色の違い、葉形の違いも楽しむべし。特にこれからの季節、水滴の形も楽しみたい。写真は上から、銀緑色の強い順。1)ハルキオン、2)クロッサリーガル、3)フランシス・ウイリアムズ、4)ゴールド・スタンダアード。【2009/05/22】

2009/05/12

バラの花咲く小学校中庭

 社会人講師をしている小学校に打合せに行く。中庭にはバラのアーチがある。今年は例年よりもバラがきれいに咲いている。小ぶりだけど多花性のモッコウバラと大輪のピンクのバラ、まるで花束だ。子ども達にとって「花より団子」バラの評価はしらないけれど、バラの花咲く中庭なんてステキな小学校である。
後日追記:「私の出た小学校、バラのアーチあったよ!」と大人になってから思い出して、学校に来てくれる。そこには以前にも増して奇麗なバラが咲いていた。なんてことが起ればもっといいな〜。【2009/05/12】

2009/05/02

藤の花咲く/豊郷小学校旧校舎の修復(4)


滋賀県豊郷小学校の旧校舎保存工事もおわり、今後の活用が楽しみとなった。気になっていた古い藤の木(今回の工事で思い切った剪定を施した)を見に行く。驚くほどの花房が付き見事。ひとまず安心した。芝生も青々として、ちょうど近所の幼稚園児が遊びに来ていた。子どもたちが遊んでいる風景がとても自然で似合ってる。これまた嬉しかった。【2009/04/30】

善光寺花回廊2009/5月1日〜6日




今年も善光寺花回廊(5月1〜6日)の季節となった。今年のイメージテーマは「春のブナ林」。植え込みの作業は、4月28日,29日の2日間。園芸種の色とりどりの草花の花壇ではなく、ここはいつも山野草類でまとめている。一見地味ではあるが多様性を感じる事の出来る植え込みを行なっているので、草花を眺める時間が他所よりもずっと長い。長く見ていても飽きない、そばのベンチで座っているととても落ち着く。今年はエビネ、キエビネ、タカネエビネ、サルメンエビネ(エビネはランの仲間)が良く咲いている。今年、使用した植物は約50種類。最終日5月 6日には、全ての植物が販売される。【2009/04/30】

2009/04/23

NI-WA=NO-MA・その15=シードボール「かいわれ団子9」


ボーダレスアート・ミュージアムNO-MAにシードボールを見に行く。すっかり水仙の花が終り、葉がだらしなく地面に倒れている。(写真上)草花類を見ると成長はしているものの良い状態とは言えない。今日は、思い切って水仙の葉を取り除く事にした。これから夏の花が生育する事に期待する。(写真下)【2009/04/23】

2009/04/22

田んぼの中の緑の島

仕事で近江八幡。近江八幡も田植えの準備が始まった。不思議な田んぼを発見。ほぼ中央にこんもりと直径1.5mほどの円墳状の緑の島。高さは、50cmぐらいだから、意味があって残してあるんだろう。近くまで行っても鳥の巣がある訳でもなく、水神様が祀ってあるわけでもない。ましてやこんな小さな円墳なんて聞いたことがない。不思議な島だ。田植えが始まる頃に来てみよう。【2009/04/22】Photo:滋賀県近江八幡市

2009/04/19

小諸・市民ガーデン完成!


 2月中頃より始まった市民ガーデン工事が無事完成、4月18日にこれ以上望めない晴天の下、オープニングイベントが開催出来た。開催式では、来場者全員参加の「百人テープカット」を行なった(実際はそれ以上が参加)。老いも若きも、赤ちゃんも市長も、全員が中央の芝生広場を囲む形で手をつなぐ格好となった。僕はガールスカウトの皆さんと一緒にテープカットした。この時のハサミは、腰に下げた「剪定ばさみ」でした。この市民ガーデンは、62日間の日数を経て和久井道夫氏(和久井ガーデン)によって完成した、いわば「62」=「無二の庭」、駅前の一等地に、市民参加・市民運営の庭なんて日本全国探してもここにしかない。小諸の新しい財産、名所、お宝が出来たと言うにはまだ早いかもしれないが、来場者の感想を聞く度にそれは現実のものになると確信した。【2009/04/19】

2009/04/10

木の話し/ヤマザクラ

今日は本当に暖かな一日だった。仕事の合間に京都御苑に行った。残念ながら花が終わった桜も多かったがまだまだこれから。学生時代、ブラジル人留学生と鴨川を歩いていた時に彼が言った。「こんなに沢山の奇麗な花を一度に咲かせる桜は世界で一番すばらしい木だよ。」桜を見るとその言葉を思いだす。以後、いろいろな木を見てきたが確かにそう思う。写真はヤマザクラ【2009/04/09】Photo;@京都御苑

2009/04/09

今日の庭/夜桜を観る


京都府立植物園の夜間開園が始まっていた。今夜は夜桜を見に行く。例年に比べ暖かなせいか随分と人が多いことに驚く。ライトアップされた桜と背景の森の暗さが対照的で美しい。夜間開園は、4月5日〜12日午後6時〜9時(入園は8時まで)。

2009/04/04

今日の仕事場/芦屋HT邸





芦屋のHT邸の最後の現場監理に行く。これで半年以上続いた庭工事も全て終わる。今回はイギリスのビクトリア朝時代をイメージした家屋(新築)の庭。庭からは、川向うの教会がレンガウォール越しに見える。このレンガウォールに使用したレンガは、イギリスの家屋を解体した時に発生した古レンガ。レンガの表面にはいく層にも壁色が残り、なんとも言えない味わいを持っている。この庭では、改築前からあった樹木(半分ぐらい移植した)と古い自然石の飛石をすべて使い切った。設計の意図をくんで頂いた施主、細かな注文に嫌な顔一つせず仕事してくれた職人さんへの感謝に尽きる。いつもいい庭と言うものは、人と人のご縁の中から出ると思う。この庭がどのように成長するか楽しみだ。【2009/04/03】

今日の仕事場/豊郷小学校旧校舎の修復(3)

今日は現場のダブルヘッダー。芦屋のHT邸の現場の後、滋賀県豊郷小学校旧校舎修復の現場へ。この現場も最後の最後。中庭に残った植栽工事の現場指示を行なった。宿根草類の細かなレイアウトは、現場で一つずつ並べて調整する他ない。ここで使った植物は、カツラ、ヤマボウシ、シラカシ、クサツゲ、フッキソウ、コクリュウ、エビネ、シュンラン、ギボウシ類、ツボサンゴ類、オシダ、アジュガ、ビンカミノールなど。【2009/04/03】

2009/04/02

お知らせ/近江へいへい絵本部屋

展覧会のお知らせ/水の畔から・茗荷恭介展

鉄の造形作家・茗荷恭介さんから個展の案内を頂いた。今回は京都・東山の麓にある法然院講堂が会場。茗荷さんのアトリエは彦根の琵琶湖湖畔にある。今回の展覧会に際して、茗荷さんはかつて栄えた舟運で作品を運び入れた・・・アトリエの前浜から出航し、南に下り、琵琶湖疎水を抜け、南禅寺の水路閣(レンガのアーチ)で東山の裾野・哲学の径の水路を北に遡り(京都の地形は北が高い)、法然院にやって来た・・・と言う訳ではなさそうだ(心の中ではきっとそうなんだろうな)。現代では荷物はトラックに載ってやって来る、しかし昭和10年代後半(昭和20年代はじめに途絶える)まではこのルートがメインとして物流に利用されていた。今回の茗荷展を通して、こんな近江と都の文化的な関係にも触れる事が出来たら良いと思う。この機会に是非、「京都市営地下鉄蹴上駅〜南禅寺〜哲学の径〜法然院〜銀閣寺」を歩くと良い。最後は、銀閣寺から今出川通りを西に向い京大裏まで歩き進々堂のお茶で締めくくる。展覧会を含めても丁度、一日ゆっくり楽しめる。交通費+お茶合せても1000円すこし。どこかの国の高速道路料金よりも心身共に豊かな時間が持てることは確実。(健康増進、CO2の排出量もすくないぞ)

期間:2009年4月21日(火)〜26日(日) 午前10時〜午後4時まで
会場:法然院講堂/075-771-2420

2009/03/31

植物園のとっておき

数年前から毎月欠かさず行っていた府立植物園通いがここ数ケ月絶えていた。けっして飽きた訳ではなく,単に忙しさ故だった。そこで先日,締切まじかの土曜日思い切って行って来た。北口を入ってすぐにあるメタセコイヤのせせらぎは早春がきれいだ。クロッカスの花が終わろうとしていた。このせせらぎは,初夏になるとモリアオガエルが産卵にやって来る。とても良い場所だが多くの来園者は気づかない。人の視線で見下ろしているとたくさんの見所を見つけられない。ここはいっそカエルの視線で風景を見てみたい。他にもいっぱい来園者が気づいていない(と思う)とっておきの場所があるけど,これはヒミツ。【200/03/30】

2009/03/20

NI-WA=NO-MA・その14=シードボール「かいわれ団子8」

NO-MAのニワのシードボールを見に行く。約一ヶ月ぶり。予想には反して,水仙は長い葉をますますだらしなく草花の若葉の上に覆いかぶせていた。いっその事,水仙の葉を除こうかと思ったがここは我慢する事にした。これからが草花の本番,その成長に期待したい。【2009/03/18】

2009/03/15

今日の仕事場/豊郷小学校旧校舎の修復(2)


改修工事の豊郷小旧校舎群が行く度に奇麗になっていく。かつては東洋一と呼ばれた白亜の学校が蘇った。今では周辺に住宅地が広がってしまったが創建当時は遠くからも眺める事が出来たはずである。眺めるほどに白の壁面と大きな窓が印象的だ,かつては教室に電灯がつけられていなかったらしい。その代わり窓の開口を広く採り教室内に十分な自然光を入れようとした工夫が見て取れる。残されたかつての写真と見比べると大きな違いは周辺の樹々が大きくなっただけである。陽光を受けて校舎に映るシュロの葉陰がとても奇麗だった。【2009/03/15】

2009/03/13

職人の遊び・遊ぶ職人

現場に通っていると面白い職人に出会います。最初の写真は,鉄平石の乱張りに隠された「石のハート」。小諸・市民ガーデンの現場から届いた写真です。石職人鮎沢さんが、ひそかに入れたハートマーク。彼曰く、「気分のいい現場では時々やるんだ」とか。 もう一枚は,芦屋の住宅の現場。ここにはレンガ壁に埋め込まれたレンガの花模様。この二つの職人の仕事(遊び)は,けっして本来の仕事中ではなく,休憩時間に(他の職人が休んでいたり,遊んでいたりする時間)こつこつと作っている。どこかで自分の仕事に余裕と挑戦を持っている気がする。なかなか面白く,粋でもある。そして,こんなことを投げかけて来る職人の仕事は信頼出来る。【2009/03/12】

2009/03/08

風車をつくる(3)


風車づくりWSもそろそろ終盤に入った。今日は風車の設計図をみんなに紹介した。回転する風車の力がどうしてポンプを上下する動きに代わるのか・・・なかなか大切でポイントを得た質問を小学2年生のY君から受ける。これはとても嬉しい質問だった。その後,実際に風車をたてる場所選びと,その大きさ・高さを確認した。【2009/03/07】

2009/03/07

今日の仕事場/豊郷小学校旧校舎の修復

仕事で関っている豊郷小学校旧校舎の修復もいよいよ終盤に入った。建物の仮囲いの一部がはずされた。飾り気は少ないがなんとも言えない品を持つ形に,オフホワイトの壁面と窓枠のバランスがとても美しい。建物の修復が終わればいよいよ庭の工事に入る。完成後の姿を思うだけで嬉しくなってくる。設計の醍醐味は,最初のスケッチを始める時と,今の様な時だ。【2009/03/06】Photo:@滋賀県豊郷町 

2009/03/05

木を伐ると言う事,植えると言う事(4)

 小諸で切られた御神木の挿し木をした。駐車場に残された枝から40本少しの穂枝を採る事が出来た。まだまだ寒いので梱包材(木枠)で簡易温室も作った。【2009/03/01】@小諸・町屋館