2009/10/29

アメリカヅタ@京都府立植物園

 霜降(そうこう=二十四節気の一つ=10月23日頃および、この日から立冬までの期間)の10月23日以降のぐずついたお天気から一転、京都市内は秋晴れの空が広がった。さっそく府立植物園に行ってみる。例年通りアメリカヅタ(Parthenocissus quinquefolia 落葉性のツル植物 *1)が早くも紅葉のピークを迎え、高さ約20メートル以上の大きなエノキに絡み付いたツタは緑色の樹冠に赤色の葉をのぞかせ、まるで赤い花が咲いているようだった。このアメリカヅタが府立植物園に植栽されたのは、1965年頃という。2009/10/28


*1 アメリカヅタ(ブドウ科)和名:バージニアヅタ 別名:アメリカヅタ 英名:American ivy, Virginia creeper。近年、園芸店で見かける「ヘンリーヅタ Parthenocissus henryana (=Cissus henryana)」の仲間で、葉は天狗のうちわ状(ただし5葉)。このような形の葉は、掌状複葉(しょうじょうふくよう)と呼ばれる。

2009/10/24

紅そばの風景づかい

 現在、仕事で蓼科通いが多くなった。蓼科山(長野県茅野市)と風よけの松を従えて紅く咲くのが「紅ソバ(品種名:高嶺ルビー)」。秋も深まりますます紅味が増してきた。今回のプロジェクトは、この紅(あか)ソバを地域活性・コミュニティに活かす為の試行。松の枝ぶり、空を流れる雲、八ヶ岳の稜線、今日であった風景はどれも雄大で地域の豊かさを感じたのだった。2009/10/22 @蓼科

2009/10/19

ドングリ

 今年はドングリ(シイ・カシ類の堅果)の成り年のようだ、山でも公園でもコナラやクヌギの木が沢山のドングリをつけている。今日見たコナラも例外ではない。今年もドングリの苗を育てようと思い実を拾っていた時に面白いことに気づいた。同じ種類の木でも葉の形や樹形に個性はある、コナラも例外ではなくむしろ他の木よりも葉の形のバリエーションは多い。写真は図書館の庭のコナラ並木の葉と実(ドングリ)。細く小さな葉をつけたコナラ(左)の実はなじみ深いだ円形のドングリ、一方幅広の葉をつけたコナラ(右)の実はやけに細長く同じ種類の木の実とは見間違えるほど。写真で見るとその違いはさほど感じないかもしれないが、手に取ってみるとその違いに驚く。図書館の庭のコナラ並木だからもちろん人が植えたもの、果たしてどこからやってきたのか興味深い。2009/10/18 @近江八幡市立図書館

八幡山に天狗を探せ・その2


 ボーダレスアートミュージアム・NO-MAの地域交流事業「八幡山に天狗を探せ」の第2回目。今回は5つのグループがそれぞれ与えられたミッション(お題目)にそったストーリーを描く。幅広の和紙巻(世間では障子紙とも言うらしい)に墨と朱で、筆はワラ筆、ススキ筆、小枝筆を使い「天狗の絵巻物」を描いた。その様子は写真をみれば一目瞭然。次回12月20日は「天狗の絵巻物」が林加奈さん(音楽家・画家・紙芝居師)の手により、鍵盤ハーモニカ、おもちゃ楽器演奏、即興歌などを使った紙芝居になります!さてどんなストーリー展開になるか楽しみ。2009/10/18 @近江八幡図書館

2009/10/15

こもろ・停車場ガーデン

 今年4月の開園した小諸市民ガーデン「停車場ガーデン」の様子。これからの季節、花ものがすくなるが一方、カラーリーフプランツの色味が冴えてくる。霜が降りればこれもまたきれいな風景が出現する。春から良く育ったものと思うが、来年はもっと株が生長し、また違った風景が見れる。2009/10/13

2009/10/14

里山の森遊び・その1




 NPO法人子育て研究会の主催で滋賀県・栗東の里山で森遊び、参加者は主に発達障害を持った子どもたちと親御さん、先生方々、全員で約40名。今日の森遊びのメニューは、竹ドームづくり、竹コップづくり、ピザ窯づくりの3つ。中でも一番の大物が竹ドームづくり。長さ6mを超す竹を裂いて幅3cm程度のフレームをつくる、それを地面に挿した竹筒に両端を差し込んでいく。この方法は今まで何度か試みた経験上一番簡単で小学生低学年からできる。竹同士がなるべく三角形を作る様にして交差させる。交差した箇所を麻ひもで結わえると頑丈でしなやかなドームが完成。今日のドームの大きさは、縦3.8m×横3.0m 、高さ1.5m程度のもの、中には10人以上の子どもが入ることができる。竹ドームにシートを被せれば1年以上は使用出来るはず。今日は子どもの勢いで覆いに針葉樹の葉を被せた。そんな訳で竹ドームは最後、「愛・地球博」の公式マスコットキャラクター「モリゾー」化してしまった。もしくは、NHKのキャラクター・ヒゲじいのようでも、大きな緑のカツラの様でもある。残念ながら今日は竹ドームを造ることに終始してしまった、次回は絵本を読んだり、茶室にしたり、ごろごろ昼寝したり・・・なにかと使い勝手は良さそうだ。ここ数年、竹ドームを色々と試してきた、これで小学生低学年から楽しめる方法の完成型がほぼ出来上がった。Photo:2009/10/12 @こんぜ桃源郷・こんこん山、栗東市、滋賀県

2009/10/10

里山の森遊びマップ


 今度、森遊びをする「こんぜ桃源郷・こんこん山・里山マップ」を描く、取り急ぎ完成させる。今後、遊ぶ時期に合せて春夏秋冬版を描くつもり。今回のマップは、夏版だったのが遅れ遅れで秋版に足を踏み入れた感じになった。よく見ると雑木の森は青々しているのに水田のイネは刈られていたり、ドングリがなっていたり、ヤマブドウの葉も紅葉している・・・だからちょっとおかしい。左下の亀は、夏の森遊びで実際に出会った子亀がモデル。2009/10/10

2009/10/09

京都市動物園構想市民会議

 今日は、来年度から実施される京都市動物園構想市民会議に出席。春から始まった全五回開催の最終日。計画会議後には「おむすび会議」なる門川市長参加の懇談会的会議。会議の際に正面に映し出されていた動物園のロゴを見ている時に気づいた。このロゴには動物園構想のヒントが隠されているではないか!
さっそく「おむすび会議」で市長に話す。漢字は縦に、右から読むのが正しい。つまりこのロゴには3つの言葉があります。「市園」、「都物」、「京動」の3つ。

 まず最初に「市園」=「市民の園(その)」、これは京都市動物園は市民の発意で作られた動物園(=日本で最初の動物園、1903年=明治36年、大正天皇ご成婚記念としてできた、ちなみにそんな経緯もあって名に「市立」とついていない)である歴史と背景を大切にしてもらいたい。そして岡崎公園の中で大きな役割をもつ園であるということ。これからも市民の「園」としての役割と存在を大切にした整備が必要。
 
 二つ目に「都物」、これはそのまま「都の物語」。歴史的な物語、「琵琶湖と動物園を結ぶ疏水・動物園と北山を結ぶ緑」=生態系の物語、岡崎公園一体の文化施設としての物語・・・などなど地域と歴史のストーリーを大切にした整備が必要。
 
 三つ目に「京動」。つまり先の二つを大切にすることで自ずと「京都が動く」と・・・新解。

懇談会後、市長が一言。「あの新解はよかったな。それと「都物」京都は"物づくりのまち"なんやね・・・これも大切にしたいな」と。

 まあ、僕の勝手な言葉遊びはともかく、今年はアミメキリン(音羽と命名)とブラジルバクの赤ちゃんが誕生した。今までにも沢山の動物がこの動物園で生まれてきた。この動物達にとって故郷となる動物園の環境を整えることが一番大切なことである。今後の展開が楽しみ。2009/10/09

京都市動物園ホームページはこちら → http://www5.city.kyoto.jp/zoo/