2009/12/19

冬の停車場ガーデン

 先週末、僕の体に代わってかパソコンが過労死してしまった。なんとか仕事の準備を終え小諸に会議出張。会議の翌日、ホテルの窓から街を眺めると一面の雪景色。雪の停車場ガーデンを待ち焦がれていたので早速、カメラをぶら下げてガーデン。ガーデンのレンガ舗装も草花も、せせらぎのすっかり雪化粧。雪をまとった草花が陽光に照らされてキレイだ。【2009/12/18】

2009/12/03

停車場ガーデン 光のドーム

小諸・停車場ガーデンでは冬の恒例イベント「小諸ひかりのファンタジー」の一環として竹ドームを造り、12,000個のLED電球で飾った。竹ドームは全部で3つ、デザインコンセプトは「草花のつぼみ」。メインのドーム(左)には「幸せの鐘」を吊るした、これは一年の感謝の気持を音色に込めよういうもの。奥のブルーの電飾のドームは一般来園者の方々と一緒に建てた。手前の大きなドームはシンボル樹の回りに置いたサークルベンチをすっぽりとおおっている。全ての電飾は、小諸市内の小中学校の学校太陽光発電で発電された電力を使用。この電力を今回の企画で「小諸産グリーン電力」と呼んでいる。今や電力も「地産地消」の時代なのである。この夜、ずいぶんと冷え込んだが市長さん始め多くの市民が点灯式に集った。竹ドームの電飾は、来年2月13日まで毎夜夕暮れ〜深夜0時30分間に点灯される。翌朝、通学途中の高生達が鐘を鳴らしていた、なかなか反応早いな。【2009/11/29】

2009/11/20

停車場ガーデン 初冬のイベント

 小諸の市民ガーデン「停車場ガーデン」も開園6ヶ月を迎え、イベントの内容も様々になって来た。昨年まで隣接する駅前広場に設置されてきた恒例の巨大クリスマスツリー企画(主催:光のファンタジー実行委員会)も今年は、こちらのガーデンに飛び火した。ただしこちらでは、クリスマスツリーではなく竹を使ったドームを芝生広場に来園者と一緒に作ろうという企画。ドームには太陽光発電で電球を灯す。中心には平和と幸福の鐘。その他草花の中には、竹筒で作った竹ランタンも並ぶはず。ほろ酔いミニコンサートも開催。さて、どんなキャンドルナイトになるのか楽しみです。2009年11月29日(日)小諸・停車場ガーデンにて開催、どなたでも参加出来ます。【2006/11/20】

2009/11/17

里山の森遊び・その3



 里山の森遊び本番(NPO法人子育て研究会主催)、今日のメニューは木と遊ぶスパイダーネット(木立にクモの巣状にネットを張る)、とツリーイング(大きなコナラの木をロープで登る)、そしてお昼は手焼きピザに具沢山のチキンスープ。さてスパイダーネット・・・どうやって遊ぶの? 大人の心配をよそに子どもたちは、木立に張ったロープの上で自由に遊びを見つける。それまで何も無かった木立に「子どもの居場所」が出来た瞬間。地面から高さ1mの宙を水平に遊ぶスパイダーネット、そして高さ5mを超え垂直に遊ぶツリーイング。地面からほんの少し離れ森の樹冠に近づくこの二つの浮遊感と俯瞰してみる森の風景がなかなか楽しい一日だった。森の中でも少しだけ手を加えるだけで「人の居場所=庭」が出来上がる。Photo:2009/11/15 @こんぜ桃源郷・こんこん山、栗東市、滋賀県

2009/11/14

里山の森遊び・その2

 10月12日に引続き第2回目の里山の森遊びの準備で現地へ、1ヶ月ぶりに見る「モリゾードーム」は少し歳をとっていた。この1ヶ月の間にドームを訪れたのは、人以外にタヌキ、猿、シカ、イノシシ? 明日が本番の森遊び、どんな遊びが生まれるのか楽しみだ。Photo: 2009/11/14 @こんぜ桃源郷・こんこん山、栗東市、滋賀県

2009/11/06

冬桜(ふゆざくら)

 仕事で宝塚市郊外の樹木ナーセリーに出かける。ちょうどジュウガツザクラ(十月桜、冬桜)が花をつけていた。今日の陽気は冬と言うよりも春の様なサクラが似合う気持のいい一日。この十月桜は、一度につける花の数は少ないものの約2ケ月にわたり花が楽しめると言う。Photo:2009/11/06 @兵庫県宝塚市

アカマンマ(赤まんま)

  先週、新聞(朝日新聞10月23日)で高島市今津町の紅そばが載っていた。早速、現地に出向いた・・・ところが無い。近くのお百姓さんに聞けども、「今咲いているところは知らない」、「もう刈り取ってしまった」とかつれない情報ばかり。確かにソバ畑はあるがどこも花は終わっている。車で回りやっと見つけた見事な紅花の畑・・・残念これはイヌタデ(別名:あかまんま)だった。しかしイヌタデもこれだけ増えるとなかなか見事な風景。近くの道の駅(安曇川)で新蕎麦の粉を発見。パッケージの写真には紅そば畑の風景だった。Photo:2009/11/05 @高島市今津町

2009/11/04

紅ソバの花咲く小学校

 社会人講師として呼んで頂いている小学校のM先生から、以前お渡ししたソバの花が咲いたとのメールを写真(上)と共に頂いた。蒔いた時期が遅かったこともあって満足な生育とはいかないが菜園には、紅花(高嶺ルビー)と白花(キタワセ)のストライプが出現した。来年はもう少し早めに蒔けばちゃんとしたソバ畑になりそうだ。花は天ぷらに、若葉はサラダにしても美味しい。2009/11/04

2009/10/29

アメリカヅタ@京都府立植物園

 霜降(そうこう=二十四節気の一つ=10月23日頃および、この日から立冬までの期間)の10月23日以降のぐずついたお天気から一転、京都市内は秋晴れの空が広がった。さっそく府立植物園に行ってみる。例年通りアメリカヅタ(Parthenocissus quinquefolia 落葉性のツル植物 *1)が早くも紅葉のピークを迎え、高さ約20メートル以上の大きなエノキに絡み付いたツタは緑色の樹冠に赤色の葉をのぞかせ、まるで赤い花が咲いているようだった。このアメリカヅタが府立植物園に植栽されたのは、1965年頃という。2009/10/28


*1 アメリカヅタ(ブドウ科)和名:バージニアヅタ 別名:アメリカヅタ 英名:American ivy, Virginia creeper。近年、園芸店で見かける「ヘンリーヅタ Parthenocissus henryana (=Cissus henryana)」の仲間で、葉は天狗のうちわ状(ただし5葉)。このような形の葉は、掌状複葉(しょうじょうふくよう)と呼ばれる。

2009/10/24

紅そばの風景づかい

 現在、仕事で蓼科通いが多くなった。蓼科山(長野県茅野市)と風よけの松を従えて紅く咲くのが「紅ソバ(品種名:高嶺ルビー)」。秋も深まりますます紅味が増してきた。今回のプロジェクトは、この紅(あか)ソバを地域活性・コミュニティに活かす為の試行。松の枝ぶり、空を流れる雲、八ヶ岳の稜線、今日であった風景はどれも雄大で地域の豊かさを感じたのだった。2009/10/22 @蓼科

2009/10/19

ドングリ

 今年はドングリ(シイ・カシ類の堅果)の成り年のようだ、山でも公園でもコナラやクヌギの木が沢山のドングリをつけている。今日見たコナラも例外ではない。今年もドングリの苗を育てようと思い実を拾っていた時に面白いことに気づいた。同じ種類の木でも葉の形や樹形に個性はある、コナラも例外ではなくむしろ他の木よりも葉の形のバリエーションは多い。写真は図書館の庭のコナラ並木の葉と実(ドングリ)。細く小さな葉をつけたコナラ(左)の実はなじみ深いだ円形のドングリ、一方幅広の葉をつけたコナラ(右)の実はやけに細長く同じ種類の木の実とは見間違えるほど。写真で見るとその違いはさほど感じないかもしれないが、手に取ってみるとその違いに驚く。図書館の庭のコナラ並木だからもちろん人が植えたもの、果たしてどこからやってきたのか興味深い。2009/10/18 @近江八幡市立図書館

八幡山に天狗を探せ・その2


 ボーダレスアートミュージアム・NO-MAの地域交流事業「八幡山に天狗を探せ」の第2回目。今回は5つのグループがそれぞれ与えられたミッション(お題目)にそったストーリーを描く。幅広の和紙巻(世間では障子紙とも言うらしい)に墨と朱で、筆はワラ筆、ススキ筆、小枝筆を使い「天狗の絵巻物」を描いた。その様子は写真をみれば一目瞭然。次回12月20日は「天狗の絵巻物」が林加奈さん(音楽家・画家・紙芝居師)の手により、鍵盤ハーモニカ、おもちゃ楽器演奏、即興歌などを使った紙芝居になります!さてどんなストーリー展開になるか楽しみ。2009/10/18 @近江八幡図書館

2009/10/15

こもろ・停車場ガーデン

 今年4月の開園した小諸市民ガーデン「停車場ガーデン」の様子。これからの季節、花ものがすくなるが一方、カラーリーフプランツの色味が冴えてくる。霜が降りればこれもまたきれいな風景が出現する。春から良く育ったものと思うが、来年はもっと株が生長し、また違った風景が見れる。2009/10/13

2009/10/14

里山の森遊び・その1




 NPO法人子育て研究会の主催で滋賀県・栗東の里山で森遊び、参加者は主に発達障害を持った子どもたちと親御さん、先生方々、全員で約40名。今日の森遊びのメニューは、竹ドームづくり、竹コップづくり、ピザ窯づくりの3つ。中でも一番の大物が竹ドームづくり。長さ6mを超す竹を裂いて幅3cm程度のフレームをつくる、それを地面に挿した竹筒に両端を差し込んでいく。この方法は今まで何度か試みた経験上一番簡単で小学生低学年からできる。竹同士がなるべく三角形を作る様にして交差させる。交差した箇所を麻ひもで結わえると頑丈でしなやかなドームが完成。今日のドームの大きさは、縦3.8m×横3.0m 、高さ1.5m程度のもの、中には10人以上の子どもが入ることができる。竹ドームにシートを被せれば1年以上は使用出来るはず。今日は子どもの勢いで覆いに針葉樹の葉を被せた。そんな訳で竹ドームは最後、「愛・地球博」の公式マスコットキャラクター「モリゾー」化してしまった。もしくは、NHKのキャラクター・ヒゲじいのようでも、大きな緑のカツラの様でもある。残念ながら今日は竹ドームを造ることに終始してしまった、次回は絵本を読んだり、茶室にしたり、ごろごろ昼寝したり・・・なにかと使い勝手は良さそうだ。ここ数年、竹ドームを色々と試してきた、これで小学生低学年から楽しめる方法の完成型がほぼ出来上がった。Photo:2009/10/12 @こんぜ桃源郷・こんこん山、栗東市、滋賀県

2009/10/10

里山の森遊びマップ


 今度、森遊びをする「こんぜ桃源郷・こんこん山・里山マップ」を描く、取り急ぎ完成させる。今後、遊ぶ時期に合せて春夏秋冬版を描くつもり。今回のマップは、夏版だったのが遅れ遅れで秋版に足を踏み入れた感じになった。よく見ると雑木の森は青々しているのに水田のイネは刈られていたり、ドングリがなっていたり、ヤマブドウの葉も紅葉している・・・だからちょっとおかしい。左下の亀は、夏の森遊びで実際に出会った子亀がモデル。2009/10/10

2009/10/09

京都市動物園構想市民会議

 今日は、来年度から実施される京都市動物園構想市民会議に出席。春から始まった全五回開催の最終日。計画会議後には「おむすび会議」なる門川市長参加の懇談会的会議。会議の際に正面に映し出されていた動物園のロゴを見ている時に気づいた。このロゴには動物園構想のヒントが隠されているではないか!
さっそく「おむすび会議」で市長に話す。漢字は縦に、右から読むのが正しい。つまりこのロゴには3つの言葉があります。「市園」、「都物」、「京動」の3つ。

 まず最初に「市園」=「市民の園(その)」、これは京都市動物園は市民の発意で作られた動物園(=日本で最初の動物園、1903年=明治36年、大正天皇ご成婚記念としてできた、ちなみにそんな経緯もあって名に「市立」とついていない)である歴史と背景を大切にしてもらいたい。そして岡崎公園の中で大きな役割をもつ園であるということ。これからも市民の「園」としての役割と存在を大切にした整備が必要。
 
 二つ目に「都物」、これはそのまま「都の物語」。歴史的な物語、「琵琶湖と動物園を結ぶ疏水・動物園と北山を結ぶ緑」=生態系の物語、岡崎公園一体の文化施設としての物語・・・などなど地域と歴史のストーリーを大切にした整備が必要。
 
 三つ目に「京動」。つまり先の二つを大切にすることで自ずと「京都が動く」と・・・新解。

懇談会後、市長が一言。「あの新解はよかったな。それと「都物」京都は"物づくりのまち"なんやね・・・これも大切にしたいな」と。

 まあ、僕の勝手な言葉遊びはともかく、今年はアミメキリン(音羽と命名)とブラジルバクの赤ちゃんが誕生した。今までにも沢山の動物がこの動物園で生まれてきた。この動物達にとって故郷となる動物園の環境を整えることが一番大切なことである。今後の展開が楽しみ。2009/10/09

京都市動物園ホームページはこちら → http://www5.city.kyoto.jp/zoo/

2009/09/23

絵画の中の植物/楢の小枝とドングリ


 京都市美術館に開催中のルーブル展(6/30〜9/27)を観に出かける。朝一番でゆっくりと観ようと出かけるがすでに長蛇の列(8時30分時点)、幸い早期開館でさほど待たずに入館。絵画を観るのは好きだが、実際はセンスも知識も乏しい僕は、いつも絵画の中に描かれている植物を観ることにしている。今回の展覧会で一番印象に残ったのが、「大工ヨセフ」(ラ・トゥール 1642年頃)だったがこれには植物の生体(木材だけ)は描かれていない。植物がはっきりと特徴的に描かれていたのが「エスランの聖母」(シモン・ヴーエ 1640~1650年)だった。聖母が幼児のキリストを抱きその右手で持っていたのが楢(なら・オーク=OAK)の小枝。葉の形はイングリッシュオーク(英国ナショナルトラストのシンボルマークになっている樹木)に似ている、まだ緑色のドングリが4個ついている。だから絵が描かれたのはちょうど日本の今の季節(9月)のようだ。なぜ聖母が楢(オーク)の小枝を持っているのか? これは小枝を振って赤ん坊のキリストをあやしているようでもある。紀元前から現代に至るまで世界中でもっとも生活に密接だった樹木が楢とも言われている。ヨーロッパの古い教会の構造材も楢材だった。他の風景画にもあきらかに楢であろうと思われる樹木や楢林が沢山描かれていた。17世紀当時ヨーロッパで人々の生活に欠かせない樹木であったことは確かなようだ。こんなことを思いながらもう一度「大工ヨセフ」観ると、ヨセフが加工していた材木が楢の木に見えてしかたが無い。いや絶対に楢(オーク)の木以外ありえないと思ってしまう。
インターネットで「楢」を検索して興味深いものがあった「ユダヤ( Judaea)のことを「楢太」とも書く」(ただしその根拠は記載無し)。キリスト教のことはほとんど知らないが、楢との関係をすこし調べてみることにする。写真は、購入した絵葉書より。2009/09/23

考察その1:キリストが生きた時代、生活のさまざまな場面にオーク(楢)が使われていた。家具、薪、樽(たる)、建築部材、そして大きい物は造船用材まで。だからキリストが処刑された十字架の素材もオーク(楢)が使われたことも十分考えられる。とすると聖母マリアがオークの小枝(しかもドングリ付き=種)で幼児キリストをあやしている・・・なんともキリストの将来を予感させるシーンではないか。(2009/10/11)

2009/09/11

紅そばの風景づくり


 蓼科(長野県)・八ヶ岳山麓のそば栽培地の沿道を「紅そば(赤い花のそば)」で「風景つかい」をしようと言うプロジェクトが始まった。「風景づくり」ではなく「・・・・つかい」、すでに優れた風景が広がる、ここの風景をもっと魅力的にしようとするもの。現在、信州・蓼科高原そば資料館・研究センター(右側の「つながり」でご覧下さい)で開催されている「そば講座」の参加者の方々に手伝って頂き「看板づくりワークショップ」を行なう。協力を蓼科八ヶ岳自然学校の方々にお願いする。唐松の丸太を板に製材し(これは製材所に頼む)、板の形を整えたり、表面のヤスリがけもした。次に墨で書いた文字を板面に写し、彫刻刀で彫り込む。2日間、時間に応じて参加者が「彫刻刀」を「バトン」がわりに文字を彫り込んだ。出来上がったものは、一文字ひともじ、参加者の個性が表れなかなか良い出来となった。後は文字部を白い塗料で書き、まわりを焦げ茶色に塗装をかける。9月27日には「紅そば」のお祭り、それまでに沿道にサインとして建て込む予定。延べ20人近い参加者のお陰でいい看板が出来そうだ。感謝。2009/09/06 @蓼科

2009/09/02

八幡山に天狗を探せ

 今日は、「八幡山に天狗を探せ!」の本番。40名近い参加者の子ども達と竹林の中の広場に天狗の巣を作り・天狗話を聞く。まずは「て・ん・ぐ・や・ま」を一人一言、これで五班の出来上がり。さっそくそれぞれ天狗の巣作り。我が班「ま」は8名、「本当に天狗は来るの?」と一緒の班の子ども。そんなこともいつしかどうでも良くなり、自分たちの巣作りに熱中・集中。背後で繰り広げられる他班の完成の声や音楽・・・誰もがついつい振り向いてしまうが、巣作りの手は止まらない。時間切れも含めて五班全部の巣が出来上がった。すごい、同じ素材を使いながらも、どれも違う構造を持つ。そこで「小暮天狗」(京都橘大学)の「天狗話」、巻物でするすると民話、妖怪、歴史、芸術・・・が展開。その内容はけっして簡単ではない、むずかしい漢字も多い・・・しかし、誰もがお話に巻かれてしまった?(きっと巻物は太くなったに違いない)天狗の巣作りも天狗話も理屈でなく、全身で面白く楽しめるから。ここでは、これをしたから云々の特典も成績はない、個人個人が自分の判断と発想で自分がすべきものづくりが楽しめた。理屈ではない、これでなくては面白くない。今まで、竹林に空いた広場がすっかり「天狗村」となり、周囲を見渡せば垂直に伸びた竹林を背景に、水平や斜め向いた竹、アーチを持った屋根など同じ竹が作り出す違う線がおもしろい、くわえて小暮先生の朱色の上着に子どもたちの赤い帽子が緑にアクセントを付ける。竹林と天狗巣、そして40数名の天狗達。天狗話の間に空が発した不思議な音・・・。ふと思い出した「天狗は来るの?」この時、天狗は子どもたちそのものだった。風ともなって野山や町を駆け巡る・・・時には想像を絶する音を出す、時間を飛び越す、まさに。竹林に生まれた新しい風景はものすごく魅力的だった。天狗は野山を駆け巡る・・・残念だけど今日の巣は片付けよう。天狗村が無くなった竹林広場はもとの何も無い空間に戻ってしまったが、不思議なことにすごくいとおしく魅力的な場所に思えてきた。すべては今日の数時間の出来事とは思えない・・・天狗は「時空を自由に駆け巡る」・・本当のようだ。天狗の「狗」は「狐」という意味もあると言う、今日ばかりはほんとに騙されたのかもしれない。多くの天狗に感謝。
 緑の環境に何かをくわえ・何かを差し引く、その少しの行為により、一段と魅力的な環境を創る・・・これはまさに「庭づくりのこころ」だ。
 写真の一番下が我が「ま」班の巣、八人の手で創り、八本の柱が全体を支えるから「八幡山天狗八つ手坊」と名付けられた。
Photo:2009/08/30 @八幡山、近江八幡




2009/08/24

天狗の巣

 今年も始まったボーダレス・アートミュージアムNO-MAの地域交流事業(注1)。初日は今週8月30日。昨年までの「まちの木霊」、「八幡堀のカッパ」につづく「神様三部作」の最終編。今年のテーマは「天狗を探せ」、はたして現代に天狗は生存しているか否かはともかく八幡山に天狗を捜す。八幡山の天狗さまにお話を聞こうと言う試み。お話を聞くには、それに相応しい場所が必要である。さっそく会場の竹林に「天狗の巣」の試作を行なった(注2)。周辺の竹を伐採し、それを素材に直径2.5mほどの巣を造る。出来上がりが上の写真、すべて竹が材料、その他のものは一切なし。なかなかの出来栄え、不思議なことに簡単な囲みだけなのに中に入るとほっこりする。これが住処と言うものだ。たった少しの材料でも結界があればそれが家となり庭となる。はて?この竹の住処(巣)どこかで見たことがある。子どもの頃に友達と作った「基地」にも、最新のドーム型テントにも似ている。いやいやマレイシア半島の森奥に暮らす「オラン・アスリ」の家、ボルネオ島やパプアニューギニアなどなど熱帯の森にすむ原住民の狩り小屋やイヌイットのイグルー(雪洞)、アフリカの土の家、モンゴルのパオ・・などに素材の違いこそあれとてもよく似ている。自然の中で入手出来る素材を利用することは、違う環境の中においても自ずと同じ様な構造体(経済的、力学的、合理的な)になるんだなと思った。現代の最新の建築もテントも、結局この構造を超えてはいない。しかし、そしてそのミニマムアートとも言える構造体を生み出した原住民の多くは、近年の地球規模で起っている環境の急激な変化の中で耐えている。ひょっとするとカッパや天狗は日本の一原住民だったかもしれない。彼らの暮らしや造形はミニマムアート、アースワーク・・・まさにそのもの。たして天狗さまは現れるか! 
 自然生態的な視点から天狗を探ると、山に住まう鷲・鷹の存在が浮かび上がる。確かに霧の中にたたずむ鷲・鷹の姿は天狗をイメージさせる。さて八幡山ではオオタカの飛翔を見たことがある、小天狗ぐらいは現れてくれるだろう。
注1:右の「つながり」をご覧下さい。注2:所有者・管理者の許可を得ています。

2009/06/18

庭を旅する/第五歩 京都御幸町教会 ★★★★☆


 今回は京都御幸町教会を紹介。本教会はヴォーリズ氏による設計、1913年(大正3)建造、現在は京都市文化財建造物に指定されている。ここの庭の改修設計を約10年前に行なった。この時にはザクロ古木の移植、庭石や石張りをそのまま補修して残し、レンガ塀の移築、町に開放した前庭・・・と小さな庭ながらいろいろと試みをさせて頂いた。ザクロ古木の存続に関しては予算の条件もあり伐採の危機もあったが、施主には「伐るなら仕事を降りる!」とわがままを通させてもらった。ザクロは、その後見違える様に元気になり、京都市の景観木に認定を受け、今年もたくさんの花を咲かせてくれた。建築家にとって建物が文化財なら、造園家にとっては建物と同時期に敷かれた石畳が文化財であり、樹木が文化財である。文化財を修復・復元すると言う事は、そのものが生きた環境を修復・復元すると言う事だと思う。ザクロを移植した後、近くを通ったお年寄り女性が「小さな頃、この木に登って叱られた。この木が残って良かった。」と話された。この時、見栄えの悪い弱った古木がやっぱり教会と同じ時代を生き抜いて来たものと判った。小さな前庭だが、前を通り度に今もいろいろなことを教えてくれる。今回は手前味噌で★四つ。【2009/06/17】
礼拝堂内部の見学は可能、ただし事前連絡が必要。
連絡先:日本キリスト教団 京都御幸町教会(075-231-3441)
所在地:京都市中京区御幸町二条下ル山本町 

Photo(上)教会前庭全景、右がザクロの古木、車止めは当時の門柱を再利用
Photo(下)昔の門扉の記憶をとどめる敷石

2009/05/31

ご自由にお取りください

 ボーダレス・アートミュージアムNO-MAの地域交流事業の打合せ・下見で八幡山を歩く。某有名和菓子屋の裏にある幸福神社で待ち合わせ。近くの民家の物置窓にこんな張り紙を見つける。「右の大きな木は月桂樹(ロリエ)です。ご自由にお取りください。」みると確かに物置の右奥に月桂樹があった。「取るな、触るな、踏み込むな」という看板が目につくご時世で、こんな張り紙を見ると嬉しくなる。さてそこで、月桂樹の葉の保存方法を書きます。月桂樹の新芽や柔らかな葉は使いません。硬くて(十分成長した)きれいな葉(虫食い等無い)を選びます。月桂樹は常緑樹(一枚の葉っぱが木に付いている期間が長い)なので葉の表面がけっこう汚れています。葉っぱをよく水洗いします。この時、葉を折らない様に裏表丁寧に洗います。ザルで水を切って、今度はペーパータオルなどで裏表をふき、水気を取ります。(けっこう汚れが残っています)。水気がとれたら、ザルに入れてそのまま冷蔵庫内で数日間乾燥させます。乾燥したら大きさ、裏表を揃えて空き瓶に保存しましょう。これでいつでも料理に利用出来ます。【2009/05/31】

2009/05/27

斑入りのアオキ

 1ケ月ぶりの植物園。平日なのに来園者が多く驚く。ちょうどバラの季節の為だろう。やっぱり人が多い時は静かなコースを歩きたくなる。ゆっくり歩いていると普段気づかないものに出会った。椿の木陰にあった「アオキ」。一見、普通の斑入りアオキだが、2タイプの斑入り葉が同じ株元から出ている。葉っぱの付き方が大雑把で、暑苦しいイメージのアオキもこうやって見るとなかなかいい感じだ。特に左の中央が黄色のタイプは美しかった。

2009/05/22

雨のホスタ




 庭のホスタ(Hosta 和名:ギボウシ)もすっかり大きな葉を茂らせてきた。この季節の雨はななかな良い感じ。水滴がホスタの葉状に奇麗な文様を作り出す。小雨の中、いくつかのホスタを見ていて気づいた・・・銀緑色系の種類ほど表面張力が強いのか水滴がきれいな形になっている? 葉の銀緑色は、陽光が葉の表面の細毛(?)に反射して出来る色味なのかもしれない。日本で庭(ガーデン)と言うと花ばかりのイメージを持つし、実際に一年を通して花モノばかりを使う。そんな庭を見ると僕はいつもくたびれてしまう。やっぱり葉色の違い、葉形の違いも楽しむべし。特にこれからの季節、水滴の形も楽しみたい。写真は上から、銀緑色の強い順。1)ハルキオン、2)クロッサリーガル、3)フランシス・ウイリアムズ、4)ゴールド・スタンダアード。【2009/05/22】

2009/05/12

バラの花咲く小学校中庭

 社会人講師をしている小学校に打合せに行く。中庭にはバラのアーチがある。今年は例年よりもバラがきれいに咲いている。小ぶりだけど多花性のモッコウバラと大輪のピンクのバラ、まるで花束だ。子ども達にとって「花より団子」バラの評価はしらないけれど、バラの花咲く中庭なんてステキな小学校である。
後日追記:「私の出た小学校、バラのアーチあったよ!」と大人になってから思い出して、学校に来てくれる。そこには以前にも増して奇麗なバラが咲いていた。なんてことが起ればもっといいな〜。【2009/05/12】

2009/05/02

藤の花咲く/豊郷小学校旧校舎の修復(4)


滋賀県豊郷小学校の旧校舎保存工事もおわり、今後の活用が楽しみとなった。気になっていた古い藤の木(今回の工事で思い切った剪定を施した)を見に行く。驚くほどの花房が付き見事。ひとまず安心した。芝生も青々として、ちょうど近所の幼稚園児が遊びに来ていた。子どもたちが遊んでいる風景がとても自然で似合ってる。これまた嬉しかった。【2009/04/30】

善光寺花回廊2009/5月1日〜6日




今年も善光寺花回廊(5月1〜6日)の季節となった。今年のイメージテーマは「春のブナ林」。植え込みの作業は、4月28日,29日の2日間。園芸種の色とりどりの草花の花壇ではなく、ここはいつも山野草類でまとめている。一見地味ではあるが多様性を感じる事の出来る植え込みを行なっているので、草花を眺める時間が他所よりもずっと長い。長く見ていても飽きない、そばのベンチで座っているととても落ち着く。今年はエビネ、キエビネ、タカネエビネ、サルメンエビネ(エビネはランの仲間)が良く咲いている。今年、使用した植物は約50種類。最終日5月 6日には、全ての植物が販売される。【2009/04/30】

2009/04/23

NI-WA=NO-MA・その15=シードボール「かいわれ団子9」


ボーダレスアート・ミュージアムNO-MAにシードボールを見に行く。すっかり水仙の花が終り、葉がだらしなく地面に倒れている。(写真上)草花類を見ると成長はしているものの良い状態とは言えない。今日は、思い切って水仙の葉を取り除く事にした。これから夏の花が生育する事に期待する。(写真下)【2009/04/23】