2010/09/29
石碑を動かす
高校の校舎横のポケットパークに石碑(甲子園出場記念)を移設する。総重量は350kgを楽に越すだろう。普通ならユニック車で吊り上げ、下ろす・・・といった簡単な作業のはずがここでは車が入ることが出来ないので、石碑をいったん台車に乗せ、人力で台車を押し、チェーンブロックを使って据える・・・といったほとんど人力作業となった。作業にきてくれた若い職人さんは実際に使ったことが無い。そこで自分も手伝うことにした。チェーンブロックは何度も使ったことはある。さて建築の分野では現場で職人さんに混じって一緒に仕事をするなんて出来ないが、造園の分野ではそれが出来る。役割分担として設計者が作業に手を出すことは職人さんに対して失礼なこと、だが今回は許してもらう。作業をしながら、面白さもしんどさも味わった。@近江兄弟社学園【2010/09/29】
2010/09/23
2010/09/18
ソバ栽培(播種10日目)
2010/09/16
2010/09/15
記憶をたどり庭巡り・・・
京都の庭を見るために訪れた宮城大の森山先生、札幌市立大学の吉田先生、そしてその学生さんと曼殊院(写真上)、詩仙堂(写真中2枚)、法然院(写真下)を一緒に巡る。曼殊院と詩仙堂は20年ぶりにもなるだろうか。かつての記憶を辿るも、情けないことに断片化した庭の風景だけだ。さて当の庭というと今年の猛暑のためか枯れ枯れになったコケが痛々しい。曼殊院(1656年)、詩仙堂(1641年)といずれも江戸時代の作庭、今の庭を眺めかつての風景を想像してみたが、結局のところ以前見た時より樹々が大きくなってバランスが悪くなったとか、サツキの刈り込みが大きくなった・・・とか自分の記憶と目先の風景が上回った。さて戻って古いガイドブックの写真を見てみると形は若干いびつになってはいるがさほど変わっていなかったことに驚いた。つまり庭自体は20数年前とほとんど変わることは無かった。ところが名庭園の門を一歩出るとかつての農村風景に代わり、周りはすっかり建て売り住宅地が迫っていた。これを機会にもう一度、庭園巡りをしてみようかな。【2010/09/15】
2010/09/12
2010/09/09
デザインのその前に・・・
新しい子どもセンター・プロジェクトの現場が始まった。基本的な計画は既に出来ているがこれからどんどんデザインをつめていかないといけない。学生なんかはデザインと言う言葉に憧れ、また格好よく聞こえるかもしれないが、大切なのはデザインの前の下調べと現場での調整。デザインと言う言葉の語感からくる作業とは大違い。今日は敷地の周りの溝の位置とその深さ、高さを再度確認して歩いた。そして周りの風景をもう一度頭に入れ直した。今日は台風一過で秋の風になったのがありがたい。数日前までの子どもたちとの共有体験がこの後の子どもたちの暮らす場づくりのためのデザインに無くてはならないモノになる。@守山【2010/09/09 】
2010/09/08
2010/09/06
京都北山・花背の森・そして好奇心菌
京都市立K川小学校5年生160名と森歩き。プログラムには「野鳥観察」とあったが今の季節、野鳥観察は難しい。すっかり繁殖期を終えた鳥たちはそんなに鳴かないのである。鳴かない鳥たちを森から探すのはなかなか大変な作業だし、そもそも午前・午後半数に分ての森歩きだが限られた時間の中、これだけの人数が一度に歩くと鳥も出てこない。そんな訳で何と出会えるのかわからない森歩きとした。午前班の記録:9時40分林道の斜面でジムグリ(蛇)、9時50分ツガの幹にカマドウマの仲間(コオロギの一種)、10時00分シマヘビ発見、ヘビを捕らえて子どもたちに触ってもらう。男の子も女の子もどんどん触る。そろそろ放すぞ言ってもまだまだ触る。ヘビには大災難と思ったがこんな機会もめったに無いので捕らえた。捕らえた時にほんの少し噛まれた傷口から血が出ているのを子どもたちが心配してくれる、でも大人がぎゃぎゃ騒がなければヘビだって怖くない生きものと体験できる。もちろん近寄ってはいけないヘビの話も忘れてはいけない。10時10分イノシシのぬた場、10時20分ヤマアカガエル(もちろん触る)、10時25分ナナフシ(やっぱり触る)、10時30分カミキリムシの仲間(さらに触る)、10時40分上空にクマタカの飛翔を見る(山頂にて)、10時50分オオセンチコガネ(鹿の糞を食べるコガネムシ)、うんこを食べると言った時にはひき気味だった子どもたちもその体の不思議な赤紫色に輝くコガネムシに惹かれ手に取り見る。でこうやって見ると5〜10分おきにちゃんと生きものが登場しているではないか、しかも太く短いほ乳類の大腿骨なんかも見つけて大はしゃぎだった。一緒に歩いた先生方からは「汚い、危ない、触るな・・・」そんな言葉が一切無いすばらしい教育。さらに僕がすごいと思ったことはM先生(写真後ろ姿)のザックには前日拾った鹿の大きな骨と、この時の大腿骨が収められていたことだった(もちろんビニール袋に入れてだが)、後で聞くとちゃんと調べるためだそうだ。こんな魅力的な先生のもとで子どもたちは惜しみなく好奇心を開き、自然の不思議に引き込まれていくんだろうなと思う。彼らの体には「好奇心菌」みたいなものがびっしり着いているに違いない。植物が健康に育つには「土壌菌」が必要、子どもが心身ともに健康に育つには「好奇心菌」が大切。一日楽しい森歩きだった。【2010/09/06】
2010/09/03
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