2010/09/29

ソバ栽培(21日目・開花)


 ソバが開花してしまった・・・ちょっとこれは誤算。開花が早すぎる、背丈が高いところで30cm、平均で25cmぐらいしかない。花の付き具合は悪くはないようだ。しばらく様子を見よう。【2010/09/29】

石碑を動かす

 高校の校舎横のポケットパークに石碑(甲子園出場記念)を移設する。総重量は350kgを楽に越すだろう。普通ならユニック車で吊り上げ、下ろす・・・といった簡単な作業のはずがここでは車が入ることが出来ないので、石碑をいったん台車に乗せ、人力で台車を押し、チェーンブロックを使って据える・・・といったほとんど人力作業となった。作業にきてくれた若い職人さんは実際に使ったことが無い。そこで自分も手伝うことにした。チェーンブロックは何度も使ったことはある。さて建築の分野では現場で職人さんに混じって一緒に仕事をするなんて出来ないが、造園の分野ではそれが出来る。役割分担として設計者が作業に手を出すことは職人さんに対して失礼なこと、だが今回は許してもらう。作業をしながら、面白さもしんどさも味わった。@近江兄弟社学園【2010/09/29】

2010/09/23

ナンバンギセル現る

 春に完成した庭に植えた斑入りススキ(タカノハススキ)の株元に「ナンバンギセル(南蛮煙管)」が開花した。この風変わりな植物は、ススキに寄生する一年草。一見、トキソウにも似た風変わりな頭でっかちな赤紫の花は偶然と言え華を添えてくれた。来年も出てくれると嬉しいのだが。@近江兄弟社学園武道場の庭【2010/09/22】

2010/09/18

ソバ栽培(播種10日目)


 種蒔き10日目のソバ苗。8割程度はすでに本葉が出てきた。背丈は10cm程度。ソバは、タデ科ソバ属の一年草、学名は Fagopyrum esculentum。英名は Buckwheat、種子の形が三角形でブナ(beech)の種子に似ている小麦(wheat)のような作物と言う意味から。今、山間地のソバ畑では鹿の食害被害が多い、皮肉にも英語のbuckは雄鹿の意味もある、つまり「鹿の小麦」。鹿たちはこのことを知ってか知らぬか、実ったソバ種を口でしごくように上手く食べてしまう。【2010/09/18】

2010/09/16

もりの風こども園

 今日は、滋賀県守山市で始まった「もりの風こども園」の現場定例。ランドスケープの工事はもう少し後だが、今から見るべき処は見て調整・変更をする必要がある。場面によっては建築工事への要望も出す必要がある。これから当分は大きな作業が続くので目が離せない。写真は、建築躯体のコンクリート打設作業。今日は比較的涼しい一日、現場の職人さんはすこし作業が楽になっただろうか。@守山現場【2010/09/16】

2010/09/15

記憶をたどり庭巡り・・・



  京都の庭を見るために訪れた宮城大の森山先生、札幌市立大学の吉田先生、そしてその学生さんと曼殊院(写真上)、詩仙堂(写真中2枚)、法然院(写真下)を一緒に巡る。曼殊院と詩仙堂は20年ぶりにもなるだろうか。かつての記憶を辿るも、情けないことに断片化した庭の風景だけだ。さて当の庭というと今年の猛暑のためか枯れ枯れになったコケが痛々しい。曼殊院(1656年)、詩仙堂(1641年)といずれも江戸時代の作庭、今の庭を眺めかつての風景を想像してみたが、結局のところ以前見た時より樹々が大きくなってバランスが悪くなったとか、サツキの刈り込みが大きくなった・・・とか自分の記憶と目先の風景が上回った。さて戻って古いガイドブックの写真を見てみると形は若干いびつになってはいるがさほど変わっていなかったことに驚いた。つまり庭自体は20数年前とほとんど変わることは無かった。ところが名庭園の門を一歩出るとかつての農村風景に代わり、周りはすっかり建て売り住宅地が迫っていた。これを機会にもう一度、庭園巡りをしてみようかな。【2010/09/15】

2010/09/12

ソバ栽培(播種5日目)

 小学校で9月7日に蒔いたソバ種が発芽してきました。からからの地面にうっすらと緑色のふた筋が見えます。今日でちょうど5日目、双葉が出そろった感じです。幸い蒔種した翌日は台風で恵みの雨、その後は雨無しのからから天気、でもさすがソバ。ガンバっています。上手くいけば10月初週には花を見ることが出来るでしょう、これからの成長が楽しみです。【2010/09/12】

2010/09/09

デザインのその前に・・・

 新しい子どもセンター・プロジェクトの現場が始まった。基本的な計画は既に出来ているがこれからどんどんデザインをつめていかないといけない。学生なんかはデザインと言う言葉に憧れ、また格好よく聞こえるかもしれないが、大切なのはデザインの前の下調べと現場での調整。デザインと言う言葉の語感からくる作業とは大違い。今日は敷地の周りの溝の位置とその深さ、高さを再度確認して歩いた。そして周りの風景をもう一度頭に入れ直した。今日は台風一過で秋の風になったのがありがたい。数日前までの子どもたちとの共有体験がこの後の子どもたちの暮らす場づくりのためのデザインに無くてはならないモノになる。@守山【2010/09/09 】

2010/09/08

ソバ栽培(播種0日目)

 今日は近江兄弟社小学校4年生とソバ蒔き。播いた品種は「キタワセ」、ミャンマーで昨年末に収穫された種である。これから4年生の彼らがソバの栽培・収穫〜ソバ打ちまでのプロセスを体験しようというもの。今週末にはソバの若苗が見れるはず。【2010/09/07】

2010/09/06

京都北山・花背の森・そして好奇心菌

 京都市立K川小学校5年生160名と森歩き。プログラムには「野鳥観察」とあったが今の季節、野鳥観察は難しい。すっかり繁殖期を終えた鳥たちはそんなに鳴かないのである。鳴かない鳥たちを森から探すのはなかなか大変な作業だし、そもそも午前・午後半数に分ての森歩きだが限られた時間の中、これだけの人数が一度に歩くと鳥も出てこない。そんな訳で何と出会えるのかわからない森歩きとした。午前班の記録:9時40分林道の斜面でジムグリ(蛇)、9時50分ツガの幹にカマドウマの仲間(コオロギの一種)、10時00分シマヘビ発見、ヘビを捕らえて子どもたちに触ってもらう。男の子も女の子もどんどん触る。そろそろ放すぞ言ってもまだまだ触る。ヘビには大災難と思ったがこんな機会もめったに無いので捕らえた。捕らえた時にほんの少し噛まれた傷口から血が出ているのを子どもたちが心配してくれる、でも大人がぎゃぎゃ騒がなければヘビだって怖くない生きものと体験できる。もちろん近寄ってはいけないヘビの話も忘れてはいけない。10時10分イノシシのぬた場、10時20分ヤマアカガエル(もちろん触る)、10時25分ナナフシ(やっぱり触る)、10時30分カミキリムシの仲間(さらに触る)、10時40分上空にクマタカの飛翔を見る(山頂にて)、10時50分オオセンチコガネ(鹿の糞を食べるコガネムシ)、うんこを食べると言った時にはひき気味だった子どもたちもその体の不思議な赤紫色に輝くコガネムシに惹かれ手に取り見る。でこうやって見ると5〜10分おきにちゃんと生きものが登場しているではないか、しかも太く短いほ乳類の大腿骨なんかも見つけて大はしゃぎだった。一緒に歩いた先生方からは「汚い、危ない、触るな・・・」そんな言葉が一切無いすばらしい教育。さらに僕がすごいと思ったことはM先生(写真後ろ姿)のザックには前日拾った鹿の大きな骨と、この時の大腿骨が収められていたことだった(もちろんビニール袋に入れてだが)、後で聞くとちゃんと調べるためだそうだ。こんな魅力的な先生のもとで子どもたちは惜しみなく好奇心を開き、自然の不思議に引き込まれていくんだろうなと思う。彼らの体には「好奇心菌」みたいなものがびっしり着いているに違いない。植物が健康に育つには「土壌菌」が必要、子どもが心身ともに健康に育つには「好奇心菌」が大切。一日楽しい森歩きだった。【2010/09/06】

2010/09/03

風に揺れるヒョウタン・ガーデン

 久しぶりに植物園に出かける。さすがにこの暑さ、日曜日なのに来園者は少ない。森も全体に水切れなのかいつになく元気が無い。季節がら花も少ない。そんななか一番奥のガーデンにある「ヒョウタン・ガーデン」は今年はすごく充実。くねくね、ひょろ〜り、ころん、ぶつぶつ、でこぼこ、びよーん・・・こんなヒョウタンもあるんだと驚く。中には女性の背丈ほどの大物もあり。あまりにも重いのかカゴに入れてもらっている物もある。よそ見をして歩くとヒョウタンとぶつかってしまう。地面に映るヒョウタンとツルの陰が面白い。【2010/08/30】