近江兄弟社学園に行った。玄関ロビーに高校生がつくったキャンパスのジオラマ模型が展示されていた。少々ラフながらも建築と庭の特徴をよくとらえている。前庭広場の風車もちゃんと表現されている・・・と思いきや、やはり建物は実測作業も行ったそうだ、体を使った作業は見る者へ与えるインパクトが違う。但し、現実と違う所は隣地が森になっていること。確かにここが森ならさらにいい環境となるだろう。はたして森を作った「その心」とは何だろうか。模型を作ることとは、その場所に自分がなにを期待するのか、自分が何をしたいのかを無意識のうちに考えることでもある。自分たちが暮らす学校を俯瞰(ふかん)でとらえながらも、細部を作り込んでいく。完成までに俯瞰と細部を何度も行ったり来たりしたに違いない。きっと作り終えた後は普段とは違う学校の空間と自分に気づくはず。さてこの模型、造園学専攻の大学1回生がデザイン実習で作るほどの良いできだった。何よりも製作中の賑やかさが聴こえてきそうなところが良い。
【2008/09/26】
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