2008/09/03

今日の庭/ハチと付き合う

ニュースを見ていると、「9月3日、新潟県小千谷市の寺が全焼・スズメバチの逆襲」と報じられていた。原因は「住職がスズメバチの巣を焼き払おうとし、竹の棒の先に火を付け、寺の食堂の押し入れ内にあったスズメバチの巣を焼き払おうとした。しかし、スズメバチの逆襲に遭い、火が付いたままの棒をその場に投げ捨てて避難。その間に火が寺に燃え移った。」という。なんとも笑えない話だ。これからの季節、スズメバチやアシナガバチが活発化し、巣がどんどん大きくなる。先日も公園のアシナガバチの巣を撤去しようとしてバチの群れに刺され作業員の方が亡くなられたと新聞に報じられていた。皆さんも庭仕事の時は十分に注意しましょう。まずは、庭にハチがいたなら小休止、お茶でも飲みながら、慌てず騒がず何処から来るのか見ましょう。特定の場所に沢山飛んでいたら近くに巣があるかも知れません。一番の対処は近づくのを止めましょう、つまり「Don't Disturb」かまわないこと。次にどうしても巣を取らないといけない場合は、場所をちゃんと確かめておいて陽が落ちてから除去作業を、くれぐれも真っ昼間の作業は危険です。ハチは夜は飛べません。ハチスプレーや殺虫剤を過信するべからず。簡単に出来ることは新聞紙に火を付けて「煙」でいぶせばハチは闘うことができません。後はトング(火ばさみ)で巣を採れば良いのです。でもくれぐれも落ち着いて。それともう一つ、ハチの古巣を見つけたらな(アシナガバチなんかの)、取らずにそのままおいておきましょう。ハチは、古い巣が有った場所の近くには巣を造らないと言われています。その習性を利用してもし古い巣を見つけたならそれを取って巣を造って欲しくない場所にぶら下げておけば大丈夫。アシナガバチは、庭の草花を食べる虫を獲ってくれます。庭づくりの中で大切な役割を担ってくれています。仲良くつき合うための工夫と気配りも必要。
【2008/09/04】
*写真は、「これ私に以上近づかないで!」というメッセージ(体全体で表現)を出すアシナガバチ。許容距離は10cmぐらい? アシナガバチは、花の蜜も吸いますがほとんど肉食。青虫なんかをピンセットでつまんでいると持っていってくれます(これって餌付け?)。The Gallery Ikimono/「セグロアシナガバチ」をご覧下さい。

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