
植物園のサンシュユの花が満開になった。すこし荒く見える樹形の枝先に小さくまとまった繊細な花がいくつもつき、遠くから見ると全体にほんわかとした黄色の外皮がかぶった様に見える。とても品がよくて好きな花木の一つです。マンサク、サンシュユ、ミツマタ・・・早春の花木は「黄色」の花が多い。Photo:2012/03/26 @京都府立植物園【2012/03/29】
昨年夏から始まった「あいおい公園づくりワークショップ」が終わった。全4回のものだが街の賑わいをつくる場が出来る成果になったと感じる。隣地に計画される公共施設との調整が残っているが、条件が難しかったり、いくつかの課題が浮かび上がってくるとまた面白いアイデアが生まれてくるもので、この最後のワークショップでもあたらしいアイデア生まれた。高低差がある公共施設エントランスとどうやって連続させるか? このアイデアは公園だけの計画では生まれないもので、隣地施設があって初めて成り立つ。計画はハードルが多い程、内容が豊かになり、こちらの技量が問われると思っている。【2012/03/19】
計画中のあいおい公園敷地にりっぱな火の見櫓がある。防災的機能はすでに担っていない、今回の計画でこれを保存・活用しようと初めて見た時からずっと考えてきた。先日、「火の見櫓〜地域を見つめる安全遺産」(鹿島出版)という書籍を紹介された。日本全国の火の見櫓が紹介され、その価値も明確に述べられていた。この本の中で西村幸夫先生(現・東大副学長)は火の見櫓を「小さな安全遺産」と言っている。なるほど一言でうまく表しているなと思った。まさに永きに渡ってまちの安全を見て、また人々からは絶えず見続けらてきた火の見櫓はまちの文化遺産そのものだ。ここ小諸の火の見櫓は、防災倉庫を抱える様に建っている。一般的には独立して建っているものようだから、このパターンは珍しいらしい。この手の建築には、いつも心ひかれるものだ。【2012/03/14】
小諸市の市役所周辺の地形模型が完成。思ったよりも作業量が多く、また風邪による体調不良も重なり完成が大幅に遅れた。縮尺1/200、1m×1.8mの模型(二分割)なので、まさに鳥瞰的な眺めとなった。現況の建物を置くとそれほど感じないが、全くの地形だけならば千曲川沿い見ることが出来る段々畑の様相そのものが見えてくる(しまった! 写真を撮るのを忘れた)。今の土木屋さんでは到底造れない細かなひだを持つ街の魅力がそこにあった。地元の方々は気付いていないと思うがなかなか魅力的な地形だ。さて模型は3つの大きな梱包(地形模型2個、建築1個)にしてヤマトのお兄さんに託した。後に残ったのは、腰の痛さとスチレンボードのゴミの山、そしてすっからかんの作業部屋・・・完成の満足感よりも遅れた完成への自己嫌悪、となんだかもの寂しさ。【2012/01/31】

京都府立植物園の「なからぎの森」に水車がある。せっかく動いている水車を展示するのだから本来の役割を持たせて活用すればいいのにと日頃思っていた。今日、植物園に行ってみると水車の中で米が製粉されているのが小窓から見えた。横の説明を見ると近くのパン屋さんの米パンの粉を挽いている事が書かれていた。「こうでなくて動体展示は!」とうなずいてしまった。地元の水田で栽培された米(可能であれば)が植物園の水車で挽れ、地元のパン屋さんで食される。街の中でも地産地消が可能である事を物語るいい試みと思った。このパン屋さん、植物園の北門をでてすぐお向かいにあるおいしい店。こんなことはどんどんすればいい。【2012/01/29】

今日は、愛知県伊良湖岬にある「ゆずりは学園」(不登校・引きこもり、アスペルガー症候群の子と家族を支援するフリースクール)の見学、K先生ご夫妻に学園を案内して頂く。学校の裏山には三河湾を一望できるゆずりはの森がある。森の斜面の地形と樹木を活かし、ピザ窯や展望台、休息所が至る所にある。なかでも僕の目を止めたのは大きな生き物の巣のようなツリーハウス。それはまるでツムギアリ(樹の葉を紡いで巣を造る樹上生活の蟻)の巨大な巣である。梯で上に登れば内部はまるで飛行船の様でもあった(飛行船の内部って入った事無いが)。構造は木の枝が三角を作るように組まれている。全ての枝はシュロ縄で互いに結ばれ、釘は一切使われていない。全てが三角形の組み合わせなので強度も十分、全体的には球体になる。こちらが動けば何となくぎしぎしとその振動と重さを全体で支えている。座ればほどよく隙間から外の様子が伺える、きっと外からこちらの様子は見えないだろう。屋根は板と水田の畦に使う農業資材。お茶と本があれば何時間でも過ごせそうである。次回は寝袋持参で行こうか。