2010/05/09

長野・善光寺花回廊2010 番外編/店番

 会期中の中日に山野草を中心に販売する中央植物園の店番を一日引き受ける。店に立って草苗を求めるお客さんの動きを観察していると、本気で買うか否か・・・なんとなく判ってくる。本気の買い手は、すぐには手を出さず、じっくり品定め。いけないのは、「あっ、かわいい!」って言ってすぐに手に取り、さんざん持ち歩いた後、気がさめたかのように適当なところに戻して出て行く人。(ユニクロの店じゃないんだから!)この手は若い女性とカップルに多かった。印象的なお客さんがいた、ゆっくりと植物を眺め「おおっ!?」と小さく一言。そして迷うことなく沢山の中から2株を手に取る。気持ちの良いお買い上げ、実に2株で7000円である。一般的な種類ではないのでけっして高くはないが、たかが草と言ってしまえば安くはない。そこで一日店主よりアドバイス、誰も教えてはくれないが、株選びの作法があるとすれば「1)株・苗選びはゆっくりと、2)株・苗をやたらといじらない、3)選んだ株・苗はむやみに持ち歩かない、4)買う時は素早く、5)そして知ったかぶりはいけません、判らない時は尋ねましょう。」買う側(お客)の動きで売り手の気持ちも変わるというものである。手前のテーブルの本は、近くの渡辺書店のご主人のご好意で置かせていただいた。残念ながらこちらは売れずじまい。【2010/05/03】

0 件のコメント: