2011/09/13

中秋の名月とススキ

 小諸(長野県)への出張の夜は、中秋の名月・・・だったことを愚かにも翌朝思い出した。それはちょうど新しい公園の敷地周辺をサーベイ中、島崎藤村旧居跡のそばに生えているススキを眺めた時だった。ススキの隣には、まっすぐでない電柱に古い電灯が二つ、その一つにはなぜか昼間なのにLED電球が点いていた。ススキを仰ぎ見た時にその向こうに広がる青空に名月が見えた(気がした)。しばらく見ていると駐車場から出てきた男性が「何見てる?」。「ススキと電柱があまりにも良いので、写真を」と答えると。この男性「電柱?、そのススキは変わってるのか?」。やっぱり伝わらない。住んでいる人たちはそんなことは思わないのだろう、昨日のねこじゃらしの草原もそうだった・・・そして今度行くと無くなっていたりするものだ、いとも簡単に壊されてしまう。しかし想像するに優しいのだけど、この風景を島崎藤村も毎日見ていたかも知れない・・・と思うと、こんな風景が街中に未だ残っていること自体が愛おしく思うはず。僕はこんな風景も町の財産だと思う。さてごく普通の中の大切なことをどう伝え、守れば良いのかな。@小諸市【2011/09/13】

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