2012/09/14

NIWA-NOMAの木

 近江八幡にあるボーダレスアートミュージアム・NO-MAより庭木の様子がおかしいと先日連絡があった。(僕は庭屋さんではなくて設計者なんだけどな〜)仕事帰りに立ち寄る・・・アオキ、ムクゲ、チャノキに問題発生、早速診断。

ムクゲカミキリムシによる食害。根元にテッポウムシ(=カミキリムシの幼虫)3cm程度が少なくとも2匹入っていた。幹を揺すると地際からぐらぐらする。葉は全体に黄変している、つぼみも枯れたまま開花していない、地際の幹の芯部は食害にあい支持力はほとんどなし、やむなく地際から伐る。

アオキ:ムクゲ同様、カミキリムシによる食害。こんなものにもカミキリムシは入るんだと驚き。ただしこちらは少し古い様で、食害を受けた孔にアリが巣を造り、それが原因だろう生理障害・樹勢が弱り新葉が伸びきらず、加え「そうか病」(糸状菌(かび)による発病葉上の病原菌が伝染原となり、雨滴の飛沫により伝染する)が出ていた。ムクゲ同様に簡単に地際から折れる。地際で幹を伐るとものすごい数のアリが孔から吹き出してきた。手が付けられないほど。

チャノキチャミノガの幼虫(ミノムシ)による食害。体長1~2cm程度のミノムシが沢山枝葉にぶら下がっている。特に中心部の食害がひどくほとんど葉は無くなっている。チャドクガでなくてよかった。全体的に15〜20cm を刈り込み、目視できるミノムシを捕り、水で希釈した殺虫剤を根際に撒く。これでチャノキなら問題なく回復するはず。

今年の夏の水不足で樹木は全体に樹勢を失っている、そんな時は病虫害も多い気がする。
作業が終わってから写真を撮るのを忘れていた事に気付く。【2012/09/13】

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