2013/07/20

庭づくりデザインキャンプ 第4日目

グロリアガーデン・デザインキャンプの4回目。今回は、板塀の塗装を行った。滋賀県産材の杉板に、おなじみのオスモカラー(ウッドステイン・プロテクター)を塗る。風が気持ちよい中、どんどん作業が進む。【2013/07/20】

2013/07/17

祇園祭/山鉾巡行、夏の始まり

祇園祭の山鉾巡行を見に行く。以前はこの山鉾巡行で本格的な夏が始まる季節感があった。だから前日ぐらいまで梅雨の残り雨が心配されたものだ。でも今年はすっかり梅雨もあがってしまい、真夏日だった。各山鉾が誇るお宝の飾りが濡れる心配が無くなったが、逆に紫外線の影響がどうだろうかと心配をしながらの観覧だった。【2013/07/17】

2013/07/13

生きもの調査

今日は、学校主催の生きもの調査にサポート参加。果たして生きもの調査って、そもそも何のためにするのだろうか? どうも今回は「調査が目的の調査」のような内容だった。悪く言えば教師の自己満足。そこに生きものに対する哲学があるか、思想があるかが問題。それとプログラム、スケジュールがデザインされていたかも問題。それにしてもボランティア参加の大学生達ってものすごく生きものの事を知らなさすぎることに驚いた。その彼らが目指す職業が「教師」だった。教員試験に虫採りを必修にすべきである。【2013/07/13】

2013/07/12

祇園祭

 祇園祭の鉾がどんどん組み上がっていく。ちょうど長刀鉾の準備作業に通りがかった。古い部材に加え、まっさらな部材が用意されていた。さてどこに使われるのかはわからないが、こうして永き年月に渡り部材の更新が脈々と受け継がれて来たのだろう。古い部材と世代交代する新しい部材、古いものと新しいものが混ざる構造の紋様。これは「スクラップ&ビルド」ではなく「フロー」のシステム。ものすごく理にかなっているに違いない。ちゃんと素材と時間がデザインされている。【2013/07/12】

2013/07/03

庭づくりデザインキャンプ 石積み完成

参加者全員で苦労した石積みは、佐々木さんによって仕上がりました。造成したら地中から出て来た遺跡? どこか発掘現場の様相です。次回のデザインキャンプは7月20日を予定します。【2013/07/03】

2013/06/02

庭づくりデザインキャンプ 第3日目:みんなで石を積む

 グロリアガーデンづくりの第3回目、今回から本格的な「庭づくり」に入る。今日は「石積み」を行う。庭師・佐々木さんの指導とはいえ石積みを自分でするなんて体験は、滅多に無いと思う。参加者のほとんどが、不安でいっぱいな気持ち。しかし、時間が過ぎるにつれ「石は重すぎる・・・」の声が、「難しいけど面白い」に変わっていく。始まる前の打ち合せで、佐々木さんが言っていた、「ちゃんと積めるかが大事なことではなく、石の重さとか石積みからは見えない裏の状態とか、難しさが少しでも感じてもらえればいいんじゃないの・・・」がしっかり体験できた一日。それにしても石は重すぎる。【2013/06/02】

2013/05/30

常盤公園メモリアルガーデン

 宇部市常盤公園(山口県)内に建設中のメモリアルガーデンの現場を久しぶりに訪れる。工事完成まであと少し。花壇の立ち上がり等は完成している、今は舗装工事の追い込みだった。舗装は雨が降る前にやっておかないと工事期間の遅れにつながる。近くにある公園内のカフェでお茶を飲んでいると店員さんがホウキとバケツを持って現れ、すらすらと地面に絵を描いてくれた。ホウキが筆で、水が絵の具と言うシンプルな材料。3分程で描かれた「バイキンマン」は5分程で消えていくのだった。@山口県宇部市【2013/05/30】

2013/05/23

庭づくりデザインキャンプ 石積み準備

グロリアガーデンの円弧の石積みが始まった。これからが楽しみ。

西の湖

 仕事帰りに西の湖のヨシ原の中にある水田に寄ってみた。大変に美しい風景に風が気持ちよく流れる。近くに遠くにオオヨシキリのさえずりが賑やか。時折、キジの声が響く。

2013/05/13

庭づくりデザインキャンプ 番外編/石探し

 佐々木さん、堀井さんと3名でグロリアガーデンの石積みに使用する石材を選びに朽木まで出かける。小高く積まれた石材の中から今回の石積みにあったもの選び出す・・・といっても軽い相手ではなく、超堅物である。これぞと思う石を運ぶにも足場は悪い、周りの石はうっかりすると崩れてくる、かつ選んだ石は大変重い、の3重苦。場内に入る時にトラックのまま秤に乗り、帰りもう一度秤に乗ることで石材の重量を確認する。一日かかって選んだ石は3トン・・・意外に少ないな〜?。【2013/05/13】

2013/04/29

庭づくりデザインキャンプ 第2日目

 今日は気持ちのよい一日でした。庭づくりデザインキャンプ2日目(2回目)、前回の20日の続きの整地とお知らせ看板づくりです。午前、午後とも大勢の参加者で想像以上の成果です。次回の日程は未定ですが、石積みと木柵づくりを予定しています。【2013/04/29】

2013/04/20

庭づくりデザインキャンプ 第1日目

 小学校のホールの庭〈グロリアガーデン〉のデザインキャンプ第1日目(回目)は、敷地の整地(主に地面に隠れている石や異物の撤去)を行なった。予定の作業が概ね出来たので、広場の位置出しも行う。朝から寒い日で、午後には雨まで降り出した。次回は29日。【2013/04/20】

2013/04/16

庭づくりのデザインキャンプ

 小学校小ホールの庭「グロリアガーデン」の工事を「自力建設」ですることにした。これを「デザインキャンプ」と名付けた。今回の工事受注者(造園工事会社)は、その工事そのものをするのだが、一般的な工事と違うのは自力建設のサポート(技術的指導)を主とすること。デザインキャンプの第1回目は、4月20日と29日。参加呼びかけは、児童、保護者、教員、卒業生・・・など。作業は、午前10時から午後4時まで行い、参加者はこの時間中に自由に参加することが出来る。このデザインキャンプでの作業は、簡単な測量、植栽、石積み、レンガ舗装、木塀設置・・・など庭を造る作業を一通り行う。全部にくれば自宅の庭ぐらいは自分で建設できる程度のスキルは身に付くはずである。キャンプと名付けたからには、夏休みは本当に泊まり込みもやりたい。【2013/04/16】

2013/04/12

学校の庭

新しく仕事で関わることになった学校の庭の模型を打ち合せのために作る。敷地としては小さいのだが、学内では大切な場所。昔に存在した花壇の復元と既存の緑地に残る希少な植物の保全を目的とした庭を提案した。Photo:2013/04/12

2013/04/05

サクラはなびら

 お花見散歩で北大路近くの疎水沿いを歩く。狭い疎水の両岸にはサクラの古木が並木で続き、見事に咲き誇った花枝を川面に張り出させている。川面を見ると花びらが上流から流れてくるのだが、水草があることろではその花びらがいく層にもなって水面を覆っていた。淡いピンクのクレープの布地が川面に敷かれているようできれいだ。空から見れば、川面にいく筋もの淡いピンクの線が海までつながっているのだろう。Photo:2013/04/05  疎水、松ヶ崎、京都市

2013/04/01

春の花2種

 今年もサクラ(ソメイヨシノ 写真上)が見頃となった。でも見頃なのはサクラばかりでなくハナノキの落花(写真下)も見事。ハナノキは、カエデの仲間でサクラの満開の時期の先駆け花を咲かせ、花びらを落す。落ちた花は、見事に赤く、ハナノキの紅葉を思い起こさせる。Photo:2013/04/01  @真如堂、京都市

2013/03/27

木の回廊/モザイクタイル平板

近江兄弟社小学校浅小井校舎の木の回廊にあたらしいモザイクタイル平板が入った。このモザイクは、今年の卒業生が卒業記念に作ったもの。いつでも記念平板が入る様にレンガを仮に入れてある。このブランクスペースはまだ8箇所ある。今後が楽しみである。【2013/03/27】

保育園の庭とポンプ

 保育園の庭工事も来週に完成。今回の園庭では、面白い(・・・と自分では思う)工夫をした。砂場の横に手押しポンプを設置した。このポンプの水源は「井戸」ではない、「砂場」である・・・ここの砂場は地表面から約50cm下でバスタブ状に水が溜まる程の排水の悪い場所。砂場の底に溜まる水をなんとかしないといけない。そこで手押しポンプで排水しよう考えた。さらにこの水を手足洗いと花壇への灌水に活用しよう、そしてどうせやるなら砂場そのものを「濾過層」として作り込んだ。砂場の底に溜まる水は少なくとも約2t、一度に利用するのは十分な水量である。ポンプのハンドルを上下すると計算通りにきれいな水がたっぷりと出てきた。こんな試みは多分、日本でここだけだろう。【2013/03/27】

2013/03/23

常盤公園花植えWS

 今日は、昨年末に設計した常盤公園のメモリアルガーデン(山口県宇部市)の市民参加ガーデンづくり/花植えワークショップに参加しました。今回の場所は光と水のガイアガーデンの花壇、大勢のボランティ、市民が集まるとさすがに仕事が速い。沢山の花苗も一時間少しですっかり植えることが出来ました公園緑地課の皆さんの動きもさることながら、担当企画のお茶サービス(ローズマリー風味の蜂蜜茶)とお土産(ローズマリーのリボンつき小枝)皆さん満足でした。このガーデンの一期目のオープンは3月31日。【2013/03/23】
詳しくは、こちらをどうぞ 
http://www.facebook.com/memorialgarden.ube

2013/03/15

保育園計画の園庭模型

 長岡京市で新しく計画される保育園園庭の模型をつくる。ここはすでに造成が終わっていて、そこにはコンクリートヨウ壁もあり、基本的には地盤は触れない。スタディ中の計画の模型を作る。こんなに地盤差あった?・・・と思い、測量図をみるとやはりその模型の地盤差は正しかった。空間を理解するのは模型が一番である。今年、一個目の模型だった。【2013/03/15】

2013/03/14

保育園の庭/壁工事

 今日は、保育園の園庭のゲート壁の工事。壁の表面は着色モルタル掻き落しという仕上げ。モルタルを一度きれいにコテで塗り、半乾きの頃合いを見計らって、生け花の剣山のような道具で表面をザラザラに仕上げる。壁の上端は半円形で、こちらはコテでぴっちりと仕上げる。もちろん作業は左官の職人さん(写真上)。そんな中、ちょうど小学生達が遊びにやってきた。「なにやってんの〜」と彼らは本能的におもしろことを見つけたと言わんばかりである。やってみたらと振ると、さっそく職人さんがやっていたことを見よう見まねでやってみる。彼らなりに真剣である(写真中)。中にひとりとても上手な子がいた、力の抜き方が上手い。僕が「もっとやってもいいよ」と言い、隣で職人さんは「失敗してもそのままでおくから、それも想い出になるよ」と言う。こんな現場は楽しい。さて壁の上のかまぼこ形は、どうやって作ったか・・・このために職人さんは塩ビ管を半分に切って、コテの様に滑らかにして、新しい道具を作っていた。あらかた半円形を整えた後は、ビニール袋を切った幅広のヒモで最後の仕上げをしたのでした。仕事の出来る職人は、道具を自分で造る(写真下)。

2013/03/11

保育園の庭

 保育園の庭工事(写真上)が始まった。今日は木柵の色サンプルを確認する、左側の3色(写真中)をランダムに使用する。となりでは砂場の工事(写真下)も着々と進んでいる、実はこの砂場の場所、大変に水はけが悪い、ひと雨で底部に30cm以上の水が溜まってしまう、さらに放っておけばバスタブ状態。しかしその水が溜まってしまうという砂場によっては最悪の条件を、利用する秘策を考えた。【2013/03/11】@浅小井、近江八幡市

エディブルガーデン

 小学校の花壇に試験的につくったエディブルガーデンもやっと野菜が収穫できる様になった。苗を植えたのは昨年の10月、本来ならば12月末には収穫できると思っていたが、なんせ肥料も水も薬も与えず、他の草(雑草と一般に呼ばれる野草)と競争させたので、その分成長が遅かったのだと思う。今日はこのブロッコリーを食べてみた。薬など一切かけていないのでそのままちぎって生で食べてみる。この味がその種類の特性かどうか判らないがとても甘い。イタリアンパセリはものすごく大きな株に成長した、ブロッコーリは食べごろ(写真上)、キャベツ(写真下)は来週には収穫できる。さらにしばらくすると野菜にかわり、ビオラやチューリップの花が咲き始める。そのあと夏野菜の苗を同じ場所に植えればいい。【2013/03/11】

2013/02/28

お寺の塀の隅の取り合い

 出先で散歩、お寺の塀の隅の取り合いを見つける。新しい塀なのだが、2辺の壁が出会う隅はきっちりと工夫がされている。わざと高さを変え、しかもきっちりと勝ち負けをつけている、そしてちゃんとした水仕舞い。面倒な仕事だがこれが大切。シダレザクラが壁の向こう側から張り出し、壁の段差間からなんとなく庭の気配。Photo:2013/02/28 @京都市東山区海蔵院

2013/02/27

保育園園庭

 保育園の園庭計画が始まります。ここは分園の正面庭。さてどんな園庭になるか楽しみです。完成は3月25日、春から子ども達が利用します。Photo:2013/02/27  @浅小井、近江八幡市

2013/02/23

芝生に浮かぶ雲

 芝生の上に面白い模様が出来ていた。(写真上)まるで飛行機から見下ろした時の湿原か草原の上流れる雲の様だ。地温が高くなり、雪面との間に1cm程の空間ができている。ひろい芝生広場にできた紋様はとても不思議できれいだ。冬期の花のない季節にはこんな風景もガーデンにとって大切なんだと伝えるのは難しい、きっとガーデンのスタッフ達に言えば一蹴で笑われてしまうのである。
 停車場ガーデンの入口部隣接していた喫茶店と交番が解体された。(写真下)交番はすぐ横にあたらしく建設された。ここに空いた場所は停車場ガーデンの拡張エリアとして計画される。駅前からも直接見える場所なのでとても大切に考えなければならない。@停車場ガーデン【2013/02/23】

2013/02/22

120本の赤いリボン

 今年初めての小諸・停車場ガーデン。昨年末より設置されていた竹ドーム(クリスマス&新年イルミネーション)の撤去作業が行なわれていた。僕は、竹ドームに結わえられた赤いリボンを一つ一つほどいた。3年前に初めて竹ドームを設け、吊るした鐘を叩く時に新しい年への希望を結わえてください・・・と赤いリボンを配った。今年はちょうど120本のリボンがあった。120人がどんな思いを寄せたのか。@停車場ガーデン【2013/02/22】

2013/01/28

小学校クラスの専用庭工事(続々々)

 小学校クラスの専用庭にも雪が積もった。昨年末以来、寒さで野菜達は生長を止めてしまった。ブロッコリーもキャベツも大きくならない。この庭は、野菜も宿根草も、いわゆる雑草も同じに育っている。先日、このことを聞かれた「野菜と草花を一緒に植えてもいいんですか?」、それにこう答えた「どちらも人間が分けているだけでしょ、どれも同じ植物で、それぞれが競争しながら生きることで元気になると考えていますよ」と。この庭は「エディブルガーデン」なのだからこれで大丈夫。Photo:2013/01/28   @浅小井、近江八幡市

2013/01/21

風を描く/近江兄弟社小学校親子プログラム

 2012年度近江兄弟社小学校親子プログラムの全3回の最終会。今回は、草筆を作り、描くテーマは「光、水、緑」のいずれかと「風」とした。全て浅小井キャンパス・環境計画のコンセプトである。前半は散歩しながら草筆の素材を探す。ススキ、バショウ(芭蕉)やカンナの葉など素材には事欠かない。持ち帰った素材、なかなか個人個人面白い工夫の筆が出来上がった。さて絵を描く段階になって面白い状況が生まれた。雪を筆代わりにして絵を描き始めた女の子。絵の具を雪の筆(?)でのばしたり、雪絵の具を作って描いたり。面白い。【2013/01/20】

2013/01/12

新梅田シティ公開空地と希望の壁

 今日は「梅田スカイビル庭園・希望の壁と北ヤードグリーンパーク化を考える」に参加(写真上:チラシ)。ちょうど20年前に新梅田シティ(積水ハウス)が建設された。これはビルの真ん中を額縁のように開けて、巨大建築物の新しい姿を生み出した。さらに屋上部に空中庭園、そしてビルの足元には、いのちのつながりを実現し、様々な生き物が集まってくる「新・里山」が造られた。ビル開発の名ばかりの公開緑地ではなく、そこは棚田、鎮守の杜、雑木林を作り、積極的に人との関わりで育て活かしていこうというものだった。現在ではこのような計画は当たり前になっているが、生物多様性を見据えた新しい森づくりそしてものすごく新鮮で注目された。20年が経て多くの市民の関わりも生まれ、森も育ち始めた。さてその場所(もしくは隣接して)に建築家・安藤忠雄氏が巨大な緑の壁(名付けて希望の壁)と称する構造物を提案(写真:中)したと新聞報道(毎日新聞平成24年12月19日朝刊)された。それに驚き問題提議をしたのが先の公開空地の設計者・吉村元男氏(造園家)。今日は、公開緊急座談会として互いの意見を聞き、これからの北ヤード開発を考えると言うものだった。
 吉村さんの意見は、街の中に新しく生態系を生み出してきた新梅田シティ公開緑地にとって、また街の利用者にとって「希望の壁」は巨大建造物以外の何ものでもなく、街の風を殺し、視界を防ぎ、20年の緑の歴史とそれを育ててきた市民を無視するものである。街が巨大化するなかでなによりも大切な環境と言うものを地面の上で緑で生み出していくことが大切であり、緑の風景とは大地に根ざしたものであるべき。一方、安藤さんは提案は業務(契約上の仕事)ではなくあくまでも提案、それを造るか否かは相手の問題、さらに緑の壁はネットで造るので風も通るし、大きな穴(窓)も開いている。自分は美しい街を作りたいんだ。・・・と言う。結果としては、なんともすれ違い的な座談会ですっきりしない。ただただ安藤さんの話術は大変に上手かった、一方的に自分サイドの話を披露し、私は皆さんと気持ちを同じにする一市民ですよ、としか言わない。これからの動向に目が離せない。
 僕の意見としては、20年の緑の歴史と市民活動こそ今一番の新梅田の宝である。安藤さんの希望の壁は、取り上げて新しい技術でも、ましてやそれができることで「希望」が生まれるとも思わない。もっとも「希望の壁」の元は安藤さんが話の中ですこし漏らした「東北の震災瓦礫を使ったモニュメント」が緑に置き換わったものだろう。緑に置き換わった以上なんともイベント的で興味も湧かない。あえて「希望」と言うならば、日本の地方に残る屋敷林に匹敵するほどの「新梅田の屋敷林」を100年かけて育てたいと・・・そのぐらいのことを言って欲しいと思うのである。でもこんなアイデアは地味でメディアが飛び付かないということも現実だろう。さて巨大な緑の壁と言うなら、英国エディンバラ植物園のブナの巨大生垣である。この生垣は、高さ8m以上、長さ200m程、厚さ1.5m程、で100年かけて育てられてきたものである。こちらは地味な存在ではあるがエディンバラ植物園のお宝の一つと言ってもいい。【2013/01/12】

2013/01/02

試合をマネジメントする

 ラグビー第49回全国大学選手権準決勝:早稲田と帝京戦(@東京・国立競技場)をTVで見る。大変に興味深く、印象的だったのが主審が選手達に与える注意や指示が他のスポーツと大変に異なっていたこと。なぜ今のプレーでペナルティをとるのか、また「問題が起こった」際には両チームのキャプテンや当該選手を呼び出し諭すように説得する。スクラムの場面でも細かなアドバイスをしている声がよく聞こえた。TV解説者が「ラグビーの主審は試合をジャッジするのではなく、マネジメントする」と話す。それを聞き、ああなるほどと思った。メンバーが一線になってボールをつないでいくスポーツにとって試合の流れは大切。主審は全体の流れと選手個々のプレーの詳細を理解しながら、互いの選手達が気持ちよく試合に集中できるような組み立てをしていくことに驚いた。一方、選手の方は少々ラフなプレー(もともとラフだけど)があっても、ホイッスルが自分に対して吹かれてもサッカー選手のように「むっと」したり、怒ったりしない。観ていて大変に気持ちのよいスポーツだなと感じた。決勝戦は13日の筑波対帝京戦、選手達のプレーもさることながら、主審が発する言葉にも注目したいと思う。さて、まちづくりや場づくりでプランナーは、どのように参加者や市民をマネジメントしていくのだろうか。【2013/01/02】

2013/01/01

除夜の鐘 幸せの新年であります様に

 今年の正月は、マレイシアから友人親子がやってきた。毎年訪れる真如堂の除夜の鐘に誘った。読経から始まる除夜の鐘、ご住職が鐘をついたあと我々も突かせて頂く。旧年中の感謝と、新年が幸せで平和な年であるように祈りつつ鐘に向う。友人親子の「子」は現在オーストラリアの大学で建築を専攻している。鐘の波打つような残響が不思議なようだった。どうしてかと聞かれて、確かに不思議だと気付く。鐘が生きて呼吸でもするかの様に、また鐘の鼓動の様にも聞こえてきた。【2013/01/01】