2013/08/23

庭づくりデザインキャンプ 中間報告

庭づくりデザインキャンプの第5回の実施を待つ事無く、学園の創立イベントを向かえる事になってしまった。第4回の会で色を塗った木塀はほぼ完成。広場の地面を均し、なんとかこざっぱりとなったガーデン。【20130823】

2013/08/07

庭づくりとは別の話/学校のトイレ

 僕はトイレが好きである、多分人並み以上。考え事をしたり本を呼んだり、実に落ち着く空間である。と同時に様々な国を旅するとトイレの様相も違って面白いからである。だから旅した先々で見聞したトイレの写真が何枚もある。欧州の一部の国や西アジアでは一般的に「和式」と言われるタイプのトイレが一般的であるし、不潔と思いがちなアジアの国でもラオスのトイレはどこにいってもものすごく清潔である(どんな田舎の家に行っても安心して用を足せる)。海外では有料トイレが一般的であるが、マレイシアやシンガポールの有料トイレでは薔薇の香りのおしぼりをもらったこともある。一方、日本の公衆トイレは無料であるが臭く汚い感がある。
 さて、このトイレに関して、今日のインターネット配信の産経新聞( 8月7日(水)9時0分配信)を読んで驚いた。内容は以下の通りである。 
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タイトル:「和式初めて見た」続出 前後逆に座る子も 進む学校トイレの洋式化
 老朽化に伴い「汚い・臭い・暗い」の3Kとも揶揄(やゆ)される学校のトイレの和式便器を、洋式タイプに改修する工事が広がっている。生活スタイルの変化で、慣れない和式で用を足せない子供が増加。洋式化とともに温水洗浄トイレや、流水音などを発する擬音装置を付けるなど高機能化も進む。大阪府内ではこの夏休みに計155の小中学校で改修工事を実施・・・・・・(中略)。
 トイレを我慢すると健康を損なう恐れも指摘されており、洋式化は教育現場にとって。和式便器は一部を除きすべて洋式化した。男子トイレは小便器の位置をずらし、落ち着いて用が足せるよう配慮。センサー式の自動照明で、天井には花が描かれ、居心地の良い空間になっている。

・・・・・・(中略)。
  文部科学省は築25年以上経過した公立小中学校の校舎の改修を求めているが、教室などに比べトイレの改修は遅れているのが実情。担当者は「排便を我慢すると学習の集中力が低下するほか、健康を損なう恐れもあり、極力早く改修を進めてほしい」としている。

 以上まで
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 今はどうか知らないが、僕の小学生の頃は、トイレ掃除は当番制だった。教室には石炭ストーブもあって、石炭運び・防火用水・後片付けまで火をつけ消火までの作業も当番制だった。これらの作業はさほど不評ではなく、仲間と楽しんでいた想い出がある。今ならばきっと、子どもに火は危ないとか、勉強の時間が大切だとかいって無くなる作業だろう。さて話を戻して、トイレは確かに臭くなく、清潔である事は良い事だが、「学習の集中力が低下」「健康を損なう恐れ」なんて言われるとずいぶんと幸せな状況なのだなと思う。ましてや「天井に花の絵?」笑ってしまった。このままいくとトイレの次は、教室の全室エアコン化、そして自動ドア化だろうな? 
 極論かもしれないが、用を足すまで自分の体の一部だったものが一度出てしまえば「不潔なもの」となる精神構造や、「水に流せばどこかに消える的な発想」につながらないといいのになと思う。今でさえ排水レバーを押せば「飲み水の一部が流れていくんだな〜」なんて想像すら出来ないだろう。必要以上に流れ去る水の数%でさえ必要とする人間がいる現状もある。今やどこの小学校でも「国際化教育」ぐらいするんだからトイレも「中国式」「インド式」「トルコ式」とか「英国式」なんていう様にいろいろな国の様式を取り入れれば面白いのに。中には絵本が並び、地図や国々の風景写真なんかも貼ったりして・・・ね。天井の花模様よりもずっと創造的である。トイレも立派な教育施設になりうると・・・素人ながらに思うのである。
 個人的には、自宅以外では便座と直接的な接触を避けたいので「和式」が好きである・・・もちろんそんな場所では本を読む必要は無い。ちなみに僕のトイレには書架があります、好きな写真が飾ってあります。
 要は、トイレと言えども施設計画と言うものは、施設単体だけを考えてもダメで全体的な活用の仕方からその課題を解かないと、近い将来同じ問題が起こるものだ。これで少し庭づくりの話に近づきました。【2013/08/07】