2016/12/21

新しい幼稚園計画

 年明けからある幼稚園の新しい園庭計画に参加します。昭和28年に生まれた幼稚園です。園舎を見せてもらうと、他所から貰い受けた床材、高い天井と明かり窓、深い軒先と園児の雨具掛、3つの部屋の間仕切りを取り払うと大きな講堂に、そしてひとつの部屋だけ床が高くなっていてその講堂の舞台となる工夫など、今の建築では意識しない知恵と工夫がありました。中でも外部とのつながりの強い軒下の雨具掛がよかった。子ども達が自分の手の届く高さで梁状の横桟のフックに雨具をかけた後、先生がそれを高いところにかけ直す。子ども達の自主性を尊重しながら、狭い場所をうまく使う工夫と機能性があった。先人の知恵と工夫が満ちている場所はこちらの技量を問われること間違いない。