2008/11/25
NI-WA=NO-MA・その8=泥団子で描く
ボーダレスアートミュージアム・NO-MA 地域交流事業「NI-WA=NO-MA」の第三回目(泥団子プロジェクト最終回)。今日は第一回目に作った泥団子を使ってキャンバスに絵を描いた。絵具(泥絵具)は、草木や土、炭など自然の素材を加工して作ったものである。草木は煮出し、土はふるいで細かくし、炭は割って粉にすることで顔料とした。それぞれから得た顔料に土と糊を加えることで緑茶色(ヨモギ)、紫色(マメツゲ)、なんとも言い難い青黒色(イヌタデ)、鮮やかな赤紫色(ヨウシュヤマゴボウ)、茶色(桜葉+紅茶)、黒色(炭)の6色がそろう。これはかつて僕達人類の祖先が描いた洞窟壁画や地球上の各地域に暮らす先住民の絵の描き方と同じである。絵具は買うもの、チューブから絞り出すものと思っていた子どもたちには新鮮だったに違いない。参加者全員が見守る中、一人ずつ自分の泥団子に絵具をつけキャンバスに転がす。極太、極細、ゆらゆら、Uターン・・・子どもたちが泥団子と泥絵具で描いた約30本の軌跡はすべて異なり、かつ全体の統一感にあふれていた。今回のプロジェクト記録及び作品は、NO-MAの蔵で12月10日頃から展示予定である。ただし、庭に並べたシードボールの観察記録はまだまだ続く。【2008/11/24】
Photo上 : 泥団子で描いた絵
Photo中:炭を石でたたいて粉にする
Photo下:全員が見守る中、キャンバスに一人ずつ自分の泥団子に絵具をつけ転がす
@会場:滋賀県近江八幡市永原町中 尾賀商店=築150年の家屋
写真撮影:武壮隆志さん(カウチル日記 cowchil.exblog.jp をご覧下さい)
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