夏から依頼されていた小学校の遊具修理を行なう。遊具といってもジグザグ一本橋、ベンチのようでも、藤棚下の砂場の飾りのようでもある。1歳児から100歳児(もちろんそれ以上も)まで遊べる遊具。この遊具は2006年12月に設計/完成したもの、ちょうど5年目にして部材の継ぎ手に不具合が生じた(写真上)。原因は継ぎ手の箇所に仕込んだボルトの辺りから腐りが出ている事が判った。側面の埋木を除くと部材の中に仕込んだボルトなのに激しくサビていることが判った、小口からしみ込んだ雨水がボルト孔を伝い溜まったことが一因のようだった。今回は5本のうち両端を除く3本を新調/交換する。交換材として材木屋さん(伊藤源)に頼んだものは「びわこ産材(杉材)」、長めの材を仮置きしてみると部材同士を三角に加工し元のように継ぐよりも、部材の長さを活かす方が良いと判断(写真中)、これで水の染み込み原因の継ぎ手ボルト孔も必要なくなった。最後はオスモカラーを全ての材に塗って無事完成(写真下)。今回の修理は、小学校の卒業生でもある大工の川村さん(川村住建)に手伝ってもらう。オスモカラーを塗っているはしから、一年生の子どもたちが遊びにやって来た、さっそく座ってお尻や手平をブルーにしてしまった。彼らにとって「ペンキ塗り立て注意」=「触ると面白い」ということのようである。想いおこせば、5年まえにこのジグザグ一本橋にブルーのオスモカラーを塗ってくれたのも小学生達、あの時も彼らにとっては遊びの延長だった。その彼らも今や高校生。色塗りに誘えば良かったかな。@近江兄弟社小学校【2011/12/05】
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