2010/10/09

近江八幡・西の湖シンポジウム


 今日は恵みの雨か、テーマに即した雨か? ちょうど水環境を考える「近江八幡・西の湖シンポジウム」(主催:財団法人ハートランド推進財団)に参加した。午後1時から6時まで・・・つまらなければ途中退散と思ったが、興味のあった地域でもテーマでもあったので幸か不幸かこの5時間は昼寝にならずにすんだ。興味深い話を聞くことが出来たが少々残念で不満だった。なぜならば開催趣旨「西の湖の生物多様性を中心とした地域密着のシンポジウムを開催し、西の湖や水郷などの周辺地域の貴重な自然環境とその保全の重要性について考えるとともに、文化的景観を守るために、伝統的なものの価値を再認識することを目的とする。」とあったにも関わらず話題に上ったのは、西の湖のことばかり・・・素直に考えればこれはあたりまえ。しかし、西の湖を語る上で周辺環境の存在は大切である。西の湖の内湖は周辺を八幡山、丸山、白王の里山、安土のきぬがさ山など、低い丘陵地に囲まれている。丘陵地と水辺が連続するこの豊かな自然環境が生物多様性に深く関わっていることは明らかだろう。そればかりかこのシンポジウムで配布された写真集ばりのりっぱな冊子(これお金かかっているだろうな)にも周辺の丘陵地のことには触れられていない。冊子の表紙(写真上)の写真(西の湖の全景)は八幡山から撮影されている、そして西の湖の背景には安土のきぬがさ山があるではないか・・・にもかかわらずである、話題に一向にその周辺環境の存在が語られない。これは本当に残念である。今日の大きな疑問「なぜ周辺の自然環境は語られなかったのか?」だれか答えてくれないかな〜。最後に今回のシンポジウムの某スポンサー企業のプレゼンテーションは、活動自体はとても大切なことなのだけれど興味を持たせてくれる内容ではなかった。目新しくもない地域貢献の紹介よりも貴重な時間は最後の意見交換に回すべきと思った。【2010/10/09】

0 件のコメント: