2008/10/22

庭にはイノチの風がふく


去る19日に「庭にはイノチの風がふく」庭話を巡る話しと歌やスライドの会を行った。沢山の方々に集ってもらえた。僕の話しは、家には大別して「かたい家」と「やわらかな家」がある。「かたい家」とは壁構造の家、「やわらかな家」とは柱構造の家。この二つは、虫の体(外骨格)とヒトの体(内骨格)に例えた。前者は石造、レンガ造など壁で支える家、自然を生活内部に取り込もうとして様々な工夫で「庭園」が発達した。一方、後者は柱で支え壁は外と内、間仕切り程度の緩やかな移動性の壁を持っているので必要に応じ自由に部屋を増やせことが出来る、また簡単に自然を内部に取り込めた。結果、家の内部さえも庭に、庭さえもリビングになってしまう自由さも持ち合わせていたために「庭園」のようなものに頓着しなかった(もちろん日本庭園のような特別な世界もありますよ、しかし日本庭園もいかに自然を内部に、精神的に取り入れようとした結果の庭)。両者ともに地域の環境を読み取った結果できた優れた建築であり庭である。さまざまな自然環境のなかで、さまざまな自然観をもって人間の暮らしが成り立っている。旅の中で巡りあった多くの「ニワ」にはまさに「命」の風がふいていた。そんな思い・気づいたことを「ニワ論・にわ感」として伝えた。なにぶん時間の制約もあり慌ただしさだけが残ってしまった感もある、反省。もう一度、今後は連続企画として続けたい「庭にはイノチの風がふく」だった。感謝。
【2008/10/21】

3 件のコメント:

しん平 さんのコメント...

次回は春。能登川図書館でいかがでしょうか?

ランドスケープデザイン・アトリエ風 Landscape Design Atelier FU さんのコメント...

Good 企画!! お昼に庭での野点もしますか。

ランドスケープデザイン・アトリエ風 Landscape Design Atelier FU さんのコメント...

図書館ならどこかに写真を展示することもできますね。本の「まち」に散らばる「ニワ」。本の「まち」で「ニワ」巡り。窓の外には「庭」という原野が広がっている。本のまちの「ニワ」の借景にそとの「庭」がある。こんなのいかがですか。