2011/03/21

もしもの時に、子どもたちが「自分を守る」ために用意するもの

 このシートは、僕が関係している小学校に先日送ったもの。今回の震災で多くの子どもたちのこころが傷つき、そして多くの命が亡くなった。しかしニュースを見ているとこども達の様子や状況がほとんど報道されない。そんな中たった一瞬だが避難所で一人の女の子がぬいぐるみを撫でている様子があった。僕はほっとした。震災・津波直後のシーンで少年が釣り竿を持って逃げてきた様子もあった(彼にとって宝物だろう)。一個のぬいぐるみや一本の釣り竿が彼らの心の支えに必ずなると僕は思っている。昨日は、震災発生10日目にして80歳の祖母と16歳の少年が救出された。これには人間の強さに驚き、励まされた人も多いに違いない。しかし一方で原発はいまだ収束の兆しもなく希望を見いだせない。今度は遠くの関係ない地域でも物品や燃料の買い占めが起こっている、ホウレンソウや牛乳の出荷制限と共に風評被害が懸念される、埼玉県では公用車からガソリンが抜き取られる・・・悲しい。そんな思いを拭うためにも書いたものが「子どもたちが自分を守るために用意するものシート(災害時持ち出し品リスト)」。 子どもたちにとってカンパンや薬、頭巾は必要ない、それは大人が用意するもの。彼らにとって必要なものは自分の心を支えてくれるものだと思う。それは一冊の絵本で、一個のぬいぐるみだ。【2011/03/21】


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