2008/09/23

庭づくりの隠し味「オバナ・タニグチ・ドウノマエ」

庭づくりにはいろいろな隠し味がある。隠し味が入ること庭がずっとよく見える。今回は「オバナ・タニグチ・ドウノマエ」。
 まず一番目「オバナ」:庭を広く見せたり風景の変化をつくるために、その高さは状況で違うが「築山(つきやま)=土を盛ったところ」を造ります。その時に築山のてっぺん(一番高い所)に木を植えたり、石を置くことは避ける。てっぺんは大切な場所(神様の場所)だから、木を植えるならてっぺんの向こう側、もしくは左右どちらかの肩の部分に植える。(どちらがいいかは周りの様子で変わります)またもう一つの「オバナ」これは岬状に突き出た場所を造ったとすると、この先端にも木を植えない。この場合は少し後ろに植える。
 二番目は「タニグチ」:築山を造ったり、石を置くと何が起るか?雨が降った時に雨水が集る場所が出来ます。水は高い所から低い所に、広い所に集った水は狭い所に集ります。その水が集りやすい所は要注意、ここには湿っぽい所が好きな植物を植える。乾燥が好きな植物を植えてしまうと結果は見えている。また水を受ける植物を植えることで土が流れることも防げる。
 三番目「ドウノマエ」:さすがに今ではお庭にお宮があるところは滅多とないと思いますが、ここでの「ドウノマエ」はアイポイントとなる石や、飾り(オーナメント)です。アイポイントのすぐ前や視線の重なる場所には木を植えたりするのは避ける。自分が立つ位置とアイポイントを結んだ線からすこしずらした位置に木を植えることで奥行き感がずっと出て来ます。
 この3つのポイントは広い庭でも、小さな庭でも同じこと、もっと小さくなって植木鉢でも同じこと。【2008/09/23】

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