2008/07/26

道具考/その1 手負いのハサミ

ついにやってしまった・・・なんとなく最後の切れ味に違和感があった。それは西圓寺の庭の隅にあったナンテンの古株にハサミを入れた時だった。数年間、愛用してきたハサミの刃先を欠けさせてしまったのだ。これは京都の庭師・友人N氏に買ってもらったものである。ハサミを使い慣れていないと刃を欠けさせてしまうから、まずはこの程度のもので練習をと言って選んでくれたもの・・とは言えこれがとても使いやすいハサミですっかり手になじんでいたので残念で仕方なかった。しかし、それ以上にハサミの刃の先端がほんの数ミリ欠けた程度でこれほどまでに使えない道具となってしまったことにも驚いた。刃先の数ミリの大切さを思い知った。(もちろん、これからも不自由承知で使い続けるが)「庭いじり道具3つの神器」があるとすれば、ジョウロ・移植ゴテ・・・そして、おなじみの「植木(剪定)ばさみ」。やはり庭いじりに欠かせない道具の一つ。植木バサミもいろいろあるが、やはり道具と言うもの、同じ一つのものを工夫して使うことも大切だが、目的に応じて使い分けることも必要であると思い知った。(写真の中央=皮のケースの上が刃欠け=手負いのハサミ)
【庭づくり通信2008/7/25】

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